「愛の不時着」の名脇役も出演!『勇敢な市民』実力派俳優陣が演じる魅力的なサブキャラクターたち

韓国の大人気WEBマンガが原作の『勇敢な市民』が2025年1月17日(金)より公開。実力派俳優陣が集結した本作の新場面写真が解禁となった。


正義感の強いシミンに影響され、心に変化が起きていくジェギョン / [c]2023 Content Wavve Corp. ALL RIGHTS RESERVED.
韓国で評価9.8点を記録した大人気WEBマンガが原作で、愉快、痛快、爽快なアクションコメディ映画である本作。トラブルを避け正規雇用を勝ち取るために学園内にはびこる悪事を全て見逃してきた女性教師ソ・シミン。しかし教師ですら手を出せない巨悪ハン・スガンが現れた時、猫のマスクで正体を隠しながらついに彼女は立ち上がった。シミンは元ボクシング王者にして、数々の格闘技をマスターした猛者だったのだ。映画史上最低で最狂で最悪のヴィランと非正規教師の戦いは学園全体を巻き込む大バトルへと発展していく。

主演は「哲仁王后~俺がクイーン!?」、「サムダルリへようこそ」、「生まれ変わってもよろしく」といった人気作品には欠かせないスーパースター、シン・ヘソン。事なかれ主義で猫をかぶった女性教師、そして実際に猫のマスクをかぶった最強のファイター、シミンを本格的なアクションで熱演する。学園を支配する生徒スガンを演じるのは、「D.P.-脱走兵追跡官-」、「マスクガール」、「百人力執事~願い、かなえます~」などでの活躍が著しい若手実力派スター、イ・ジュニョン。振り切った演技に目を奪われること間違いなし。監督はパク・シネが主演務める「悪魔なカノジョは裁判官」がスタートしたばかりのパク・ジンピョが務める。

韓国の視聴率クイーンの異名を持つヘソン。そんな彼女の主演ドラマ「哲仁王后」や「愛の不時着」に出演し、名脇役俳優として注目され、視聴者に強烈な印象を残すことから“シーン泥棒”として名を馳せたチャ・チョンファも出演。シミンを心配しながらも全力で応援する、物語でもキーとなる先輩教師ジェギョンを演じている。

韓国では知らない人は居ないというチョンファ。元々は舞台出身だが、「愛の不時着」では不器用な美容師のヤン・オックムを演じ、その演技力と表情変化で注目を集めてきた。ヘソンとはプライベートでも仲が良く共演は今回で3度目。ジェギョンはシミンに対して威厳のある姿を見せようとするが実は平凡な教員で、これまで学園内の不義理を見ても、昇進のために耐えてきた。しかし、正義感の強いシミンが現れたことで、スガンを成敗する後押しをすることになる。ヘソンとは先輩後輩らしいテンポ良く進む会話を阿吽の呼吸で繰り広げ、安定的な演技で抜群のコンビネーションを披露。真剣でありながらも愉快なキャラクターで物語に迫力をもたらしている。


シン・ヘソンとチャ・チョンファが抜群のコンビネーションを披露する『勇敢な市民』 / [c]2023 Content Wavve Corp. ALL RIGHTS RESERVED.
本作における重要なキャラクターはほかにもいる。まずは『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』(17)など、多様な作品を通して人々に親しみやすい顔で知られているパク・ヒョックォン。本作では娘であるシミンのためならどんなことでも出来る親バカなソ・ヨンテクを演じている。元プロボクサーでシミンのボクシング指導者ではあるが、少し頼りない父親で、至らない点もありながら娘を愛する心だけは偽りのない父として物語に感動を与えている。「どんな姿を見せても絶対に憎めない信頼感がある俳優」だとジンピョ監督も語っているように、あか抜けない世間知らずな父の姿はどこか憎めないキャラクターだ。

そして、シミンの正義感に火を点けた重要な役を担ったのは、『20世紀のキミ』(22)で没入度の高い演技力とほのぼのとした外見で注目を集めたパク・ジョンウ。本作で彼が演じるコ・ジニョンは、親の権力を振りかざし学園を支配しているスガン連中にいじめられる人物。祖母を人質に脅迫するスガンのせいで一度も反抗できず、あらゆる暴力を耐えていた。しかしシミンが気にかけてくれたことで、「悪いやつが罰を受けるべきです」と彼女に助けを求める。正規雇用を勝ち取るため学園内の悪事を見て見ぬふりをして生きてきたシミンが変わるきっかけを作ったジニョンをジョンウは、観るものの心に触れる強力な眼差しで、物語の本質に導く感情表現とともに完璧に表現している。


【写真を見る】パク・ヒョックォン、パク・ジョンウら実力派俳優陣が脇を固める『勇敢な市民』 / [c]2023 Content Wavve Corp. ALL RIGHTS RESERVED.
非正規教師シミンの味方をする脇役に実力派俳優陣が揃った『勇敢な市民』。ジンピョ監督が「私を虜にした」、「信頼感のある俳優だ」と太鼓判を押すほど、安心感のある演技でキャラクターに命を注ぎ込んでいる。主人公を取り巻く登場人物たちにも注目してほしい。

文/平尾嘉浩