タイ×大阪“住みます芸人”が夢を語って意気投合! 「住みます芸人交換留学って感じで……見えた!」

タイ各地の小学校に飛び込み営業!

水本 Tの極みはタイでどんな活動をしてるん?

Tの極み タイは77県ありまして、各地の小学校をバイクで回りながらマジックショーをしてます。いまでもう、半分くらい。36県回りました。

水本 えぇ~!? すごいな! なんでまた小学校を回ることになったん?

Tの極み もともとは、バンコクで2カ月に1回「サワディー花月」っていうタイ語のお笑いライブを開催してたんですけど、集客が難しくて、これでは場数が踏まれへんってなりまして。こうなったら自分から足を運ぶしかないっていうことで、いろんな場所でマジックショーを始めました。

水本 ようそんなんひらめいたな!

Tの極み はじめはストリートパフォーマンスをしたんですけど、見てくれるときと見てくれへんときのムラがすごいんです。それでは意味がないから、次はコインランドリーで洗濯が終わるのを待ってる人に向けてパフォーマンスを。


出典: FANY マガジン

水本 相手はタイ人やんね? タイ語で話しかけるの?

Tの極み そうです。「見ていってください」って話しかけて。でも当時はまだタイに行って1年目やったから、カタコトのタイ語で日本人に急に話しかけられたって相手も怖いじゃないですか。だからあんまり見てくれへん。乗合バスでもやったんですけど、揺れまくるし車酔いするし……。で、「ある程度、人が集まっているところはないかな」と考えてるときに「学校とかいいんちゃう?」とひらめいたんですよ。それで、飛び込みで小学校を回り始めました。

水本 飛び込み!?

Tの極み いまも飛び込みです。いきなり校長室を訪ねて、「こういう者なんですが、20分でいいんでマジックショーやらせてもらえませんか?」と交渉するんです。最初のほうは門前払いでしたが、断られまくっているうちに交渉するためのタイ語だけはめちゃくちゃ上達しまして。いまはほぼ受け入れてもらえるようになりました。

水本 すごいなぁ……! ウケ具合ってどうなん?

Tの極み めちゃくちゃウケますよ。タイの人たちってめちゃピュアなんです。日本だと、マジックをしても「タネを暴いてやる」みたいに疑った目で見る方もいると思うんですけど、タイの人はまっすぐ受け入れてくれるんです。反対に、凝ったことをしたらウケないです。日本だと「おもしろい」「おもしろくない」ですけど、タイだと「おもしろい」か「理解できない」なんですよね。スベることはないけど、「なにそれ?」みたいな反応はあります(笑)。


出典: FANY マガジン

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タイで漫才ワークショップをやってみたい!

水本 やっぱ全然違うねんな~。僕ら、国は違うけど同じ住みます芸人として、なんか一緒にできたらいいと思ってて。なんかいいアイデアないかな?

Tの極み それこそ先ほどおっしゃっていた、漫才ワークショップとかいいと思うんですよ。タイには、日本語を学んでいるタイの高校生が地方にもけっこう多くて、タイ語で「日本にはこんな文化があるんですよ」と漫才とは何かとか、簡単な三段オチとか、ボケ、ツッコミの意味を説明して、「では、みんなで漫才をやってみましょう」みたいなワークショップをやってます。

水本 パッケージがまったく一緒や! 僕らもそうやってワークショップやってる! それがタイでできるなら。

Tの極み 僕はピン芸人やからそんなに本格的に漫才はやってないので、span!さんに来ていただけるならぜひお願いしたいです。

水本 ぜひぜひやわ。住みます芸人交換留学って感じで、僕らがタイで漫才教室をやって、Tは大阪でタイの文化を教えて……。見えた! いいやん。これ、実現せえへんかな? 住みます芸人として、意味もありそうやし。


出典: FANY マガジン