忘年会シーズンである。楽しく飲んだ後、泥酔した状態で電車に乗って寝過ごし、気付いたら見知らぬ土地にいた……なんてことにならない保証はどこにもない。あなたにも私(あひるねこ)にも起こり得ることだ。
そこで今回は、万が一寝過ごした時のため、終着駅の周辺を下見しておくことに。場所は寝過ごし民の聖地、JR中央線「大月」だ。それでは張り切って寝過ごしていきたい。
・中央線の終点
つい先日も南栗橋駅や中央林間駅がSNS上で話題になっていたが、やはり関東が誇るレジェンドといったら山梨県にある大月駅だろう。そう、数多の寝過ごし民を絶望のどん底に叩き落としてきた、中央線最果ての地だ。
時刻は21時頃。大月へは高尾で乗り換えるケースが多いが、この日は降車不要の「大月行」に乗ることができた。しかも幸運なことに、たまたま乗ったのが例の中央線グリーン車である。
お母さん、これから私はグリーン車でわざわざ夜中の大月駅に行きます。
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・初めての大月
よくよく考えたら、中央線で高尾から先に行くのはこれが初めて。
藤野、四方津、梁川、鳥沢……聞き馴染みのない駅名が並ぶが、相模湖を過ぎたあたりから明らかにギアがもう一段階上がるというか、もう後戻りできない次のステージに突入してしまった気配が濃厚になる。
私は寝過ごすシミュレーションを何度も試みるも、これから大月まで行くんだ……! という謎の緊張感でまったく眠れなかった。
そして……
ついに……
大月駅に到着。