すき家 vs 松屋「いくら丼」をテイクアウトして比較 → こんなにはっきり白黒つくってマジか…!

・味

テイクアウト版のパッケージングでは すき家が圧倒的だが、もし店舗で食べるならどちらも完成した状態で出てくるため、この点は問題にならない。何にもまして重要なのはイクラの量と味付けだろう。

手に持った感じでも実際に見た感じでも明確だったため、うっかり計量をすっ飛ばしてしまったのだが……イクラの量は すき家が明らかに多い。ちゃんと重さを量っておけばよかったな。

ただしネギの量は松屋が圧倒的だ。ライスに乗せたのがこちら。

おっと、すき家はここに、別包装のおかげでサラサラな状態がキープされている海苔をかけて完成だ。

食べてみると……なるほど。松屋は味が濃い。松屋はライスに醤油がかかっておらず、付属の醤油も無い。デフォルトの状態で、それなりの量のライスと合わせても薄味にならないよう濃くしたのではないか……と私は推測するが、どうだろう。

しかしこの濃さのイクラが2倍や3倍になったら、たとえライスの量を増やしてもまあまあ塩辛くなるのではないか。私は濃い味が好きなので問題ないが、人を選ぶ領域につま先くらいは踏み込んでいると感じる。

対する すき家は、付属の だししょうゆ を全てかけ、ライスにも醤油がかかっている状態で、松屋よりも味は薄い。しかし、これこそ万人向けのちょうどいい濃さだと思う。

さて、こうも白黒がはっきりつくとは、本当にまさかである。仮にテイクアウト版のパケクオリティを評価から除外し、イクラの量と全体の味付けの2点だけで比較しても、すき家の方が好ましい出来だと私は感じた。

まあ些細な差ゆえどちらも美味いことに違いはないのだが、同時に並べて食べ比べてしまうと、すき家の仕上げが一枚上手と見て間違いないと思う。

ちなみに、すき家の「いくら丼」は初登場に対し、松屋の「いくら丼」は2020年に店舗限定で出たものを全国展開したものだそう。「いくら丼」に関する経験値は1回分松屋がリードしていることになる。

しかし すき家の親会社は国内2位の店舗数を誇る回転寿司チェーン はま寿司のゼンショー。海鮮の扱いは慣れたものだろう。そして すき家と形態の似た別ブランドの なか卯では、2015年から「いくら丼」を扱っている。

松屋も すし松をやっているが、規模に差がありすぎる。今回食べ比べた感じではゼンショーホールディングス vs 松屋フーズホールディングス で、海鮮に関する戦闘力の差が出たのかもしれない。

参考リンク:すき家松屋

執筆:江川資具

Photo:RocketNews24.