なでしこジャパンの監督に就任したニルス・ニールセン氏(53歳)。2018年から22年までスイス女子代表監督を、23年から24年までマンチェスター・シティの女子テクニカルダイレクターを務めた同氏が、24年12月18日に日本サッカー協会の宮本恒靖会長と同協会の佐々木則夫・女子委員長とともに就任会見に臨んだ。
ニールセン監督は会見の席でまず「日本サッカー協会からオファーをもらった時は嬉しいと思いました。これだけ偉大なチームの一員になれることは誇りです」と挨拶。そこから「グリーンランド生まれ」「20歳まで選手をしていた」というような自己紹介をしている。
そんなニールセン監督は「歴代監督が築き上げてきたものに、さらに積み上げたい。そのチャンスをもらえたのは監督冥利に尽きます」と抱負を述べると、「今のなでしこジャパンは世界一に返り咲ける力がある」と力説した。
「なでしこジャパンは国際大会で優勝を狙えます。その力が選手たちにあります。ひとりの力ではできません。チーム全体の力で成し遂げたい」
「ひとりの力でできない」という点で気になるのがコーチングスタッフの編成だ。10月の韓国戦では佐々木代行監督の下、元日本代表の内田篤人氏がコーチとして呼ばれた。果たして、ニールセン体制下でも内田コーチの入閣はあるのか。スタッフの編成について訊かれたニールセン監督は次のように答えた。
「サッカー協会には日本人のコーチ、スタッフを含めて揃えてくれるようお願いしています。やはり日本の選手のことに精通している方が必要。加えて、私自身、外国人のコーチをひとり連れてきます。明日、日本人のスタッフの方と、ある程度選ばれているというなかで会うことになっています。非常に有能な方々を選んでくれていると聞いています」
明確な答こそ出なかったが、日本人がコーチングスタッフに入るのは確定している。どのような顔ぶれになるか、非常に楽しみだ。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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