Voigtlander、広角レンズ「NOKTON 28mm F1.5 Aspherical」を発表。Eマウント対応、大口径ながら取り回しのしやすい

株式会社コシナは、同社が取り扱うVoigtlanderからEマウント対応の新レンズ「NOKTON 28mm F1.5 Aspherical」を2025年1月に発売する。希望小売価格は税込143,000円。

NOKTON 28mm F1.5 Asphericalは、ソニー Eマウント専用の大口径マニュアルフォーカス広角レンズ。フルサイズのイメージサークルをカバーし、光学設計をソニー製ミラーレスカメラのイメージセンサーに最適化しているという。

このレンズには電子接点を搭載。撮影データのExif情報にレンズの使用状況を反映するだけでなく、ボディ側の設定ON/OFFにより、周辺光量、倍率色収差、歪曲収差の電子的な補正が可能。距離エンコーダーを内蔵しているため、シフトブレ補正に被写体までの距離情報を活用する5軸ボディ内手ブレ補正機能を搭載した機種にも対応している。フォーカスリング操作によるファインダーの拡大表示なども可能で、快適なマニュアルフォーカスを実現する。

レンズ構成は8群10枚で、非球面レンズを採用し、絞り開放から優れた描写力を発揮する設計となっているという。開放絞り値はF1.5の大口径ながら全長55mmのコンパクトサイズを実現。性能と取り回しやすさを兼ね備え、”夜のスナップシューター”としても活躍できるとしている。

最短撮影距離は0.28mで、ピント合わせはマニュアルフォーカス専用。金属製のフォーカスリングにはグリップ力に優れたダイヤパターンを採用。市販の動画用フォーカスギア装着時にも安定感があり、絞り開放時のシビアなピント合わせに対応する高精度な金属製ヘリコイドによるグリスアップされた滑らかな操作感を叶えているという。

絞りは操作リング直結のメカニカル制御方式を採用し、カメラ側のコマンドダイヤルではなくレンズ側で調整可能。絞りリングにはクリック切替え機構を搭載し、動画撮影や細かいピント深度調整時に無段階で絞りを操作できる。F1.5の大口径と短い最短撮影距離を活かして、特に近接撮影で”背景をぼかす”写真表現を可能にする。絞りの枚数は12枚で円形に近い形状を実現。点光源のアウトフォーカス部分も美しく整った形に描写できる設計だとしている。金属製のねじ込み式専用レンズフードが付属している。

仕様

焦点距離 28mm
口径比 1:1.5
最小絞り F16
レンズ構成 8群10枚
画角 74.6°
絞り羽根枚数 12枚
最短撮影距離 0.28m
最大撮影倍率 1:6.9
最大径×全長 φ62.6×55mm
フィルターサイズ φ49mm
重量 320g
レンズフード 専用フード付属
電子接点 あり
フォーカス拡大機能 対応
Exif情報 対応
レンズ補正選択 可能
5軸ボディ内手ブレ 対応(5軸対応ボディに限る)
その他 絞り切替機構付