ファミコン版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の時代、魔王バラモスが大魔王ゾーマの手下でしかないという事実を知ったときは大いに驚きました。そしてゾーマを追って向かった先が「アレフガルド」であることにさらに驚いたものです。しかし、パッケージにしっかりとネタバレがされていました。



魔王バラモスを倒し、喜びに湧くなか「大魔王ゾーマ」が現れる。画像はHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』

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当時はなぜ、気に留めなかったんだろう?

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、「魔王バラモス」討伐のため、プレイヤーは勇者となって冒険の旅に出ます。しかし、バラモスは「大魔王ゾーマ」の手下でしかありませんでした。ファミコン版の時代、この事実を知ったときは大いに驚き、そしてゾーマを追って向かった先が「アレフガルド」であることにさらに驚いたものです。

 初代『ドラゴンクエスト』と『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』と、『ドラクエ3』のつながりは、当時の子供心に強烈に残っているでしょう。HD-2D版『ドラクエ3』のヒットも、この「思い出」が要因のひとつであるのは間違いありません。

 しかし、「当時は3とアレフガルドがつながっていてすごくびっくりした」という記憶がある人が多いでしょうが、実はファミコンソフトのパッケージに「アレフガルド」についての記載があったのです。パッケージ裏には、「今、アレフガルドの謎を秘め、かつてない壮大なスケールでお送りするファミコン史上最強のロールプレイングゲーム!」というコピーが書かれています。とはいえ、バラモスを倒して終わり……ではなかったことに、このコピーで気付いた人はそうそういなかったでしょう。

 歴代「ドラクエ」はパッケージでの「ネタバレ」が多々見られます。初代でも勇者が戦っているのは、変身後の「りゅうおう」です。『ドラクエ2』でも、「ハーゴン」のほかに「シドー」の姿が描かれています。

 当時はなぜ、気が付かなかったのか……ソフトを手に入れたら興奮してプレイを始め、そちらに夢中になってしまったから、だったのでしょうか。

HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』:
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