編集部の「これも食べたい!」

九条ねぎと七味のサブレ

「九条ねぎと七味のサブレ」8枚入り 378円。表面にまぶした七味がアクセントになっていて、お酒とも合います。

14種が揃う焼き菓子のディスプレイでひかれたのは、京都らしいアイテム、九条ねぎと七味のサブレです。京都に店を構えるにあたり考案したもので、京都府産の九条ねぎをローストしてペーストにし、西京味噌で甘味とコクを出していて、九条ねぎの余韻がしっかり感じられます。

ビスキュイ・ド・サヴォワのような型で焼かれたビクトリアケーキは、季節替わりで素材を変えて登場。スコーンやキッシュも並びます。「ビクトリアケーキ」486円、「スコーン」270円、「キッシュ」486円。

フランス菓子のミルフィーユもあれば、冷蔵ケースの横にはイギリスのビクトリアケーキやスコーンもスタンバイ。食感などに工夫を凝らしながら、柔軟に自分がおいしいと思うお菓子を作っているところも魅力です。

焼き菓子は、アンティーク調のロングテーブルにディスプレイ。パッケージのリボンの色であるグリーンがテーマカラーに。

パリを訪れた際に出合った、とあるパティスリーにインスパイアされたという内装は、グレーを基調にしながらも、温かみが感じられます。烏丸御池にほど近く、足を運びやすい場所にあるのもうれしい限りですが、生ケーキは13時すぎには完売してしまうことが多いそうなので、訪れる際はくれぐれもお早めに。

教えてくれた人齋藤優子/Yuko Saito

『BRUTUS』『&Premium』など、雑誌を中心に執筆しているライター。食に関する取材が多く、しばしば関西を訪れているうちに、関東とは違う食文化をもっと知りたくなり、2018年に京都にも拠点を設ける。現在は京都と東京を行ったり来たりの日々。

DATA

Matricaria(マトリカリア)

京都府京都市中京区堺町通三条上る大阪材木町702-2 NP材木町bldg 1F

TEL 06-7709-4887

営業時間 11:00~19:00

定休日 月火水木

\from Editor/

焼き菓子専門店を含め、京都には小さいけれどお菓子のクオリティが高い名店が揃っているなぁと歩くたびに感じています。こちらのパティスリーも、どのお菓子もていねいに、工夫を凝らして作られていて、早くもその仲間入りをしそうな気配です。

※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。

写真/吉村規子 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ