「感動があり、すごく面白かった」柔道家の阿部詩選手が予告篇ナレーションに初挑戦! 映画『TATAMI』

第36回東京国際映画祭で審査委員特別賞と最優秀女優賞の2冠を達成した、映画『TATAMI』。この度、柔道家の阿部詩選手が予告ナレーションに初挑戦した、本作の予告映像が公開された。

本作は、『SKIN 短編』で第91回アカデミー賞短編実写映画賞を受賞し、A24配給の長編版も発表したイスラエル出身のガイ・ナッティヴと、『聖地には蜘蛛が巣を張る』で第75回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したザーラ・アミールが監督を務めるポリティカルスポーツエンターテインメント。映画史上で初めて、イスラエルとイランをルーツに持つ2人が共同で演出した『TATAMI』は、実話をベースにした社会派ドラマ。スポーツ界への政治介入や中東の複雑な情勢、イラン社会における女性への抑圧を背景に、アスリートたちの不屈の“戦い”を臨場感溢れる映像で描く。

この度公開された予告映像は、緊張の面持ちで試合に望むイラン代表のレイラ・ホセイニ(アリエンヌ・マンディ)の緊張した表情をとらえる。第一戦で見事に一本勝ち、続いて「支え釣り込み足」で快勝、更に「腕ひしぎ十字固め」を決めて3連勝を果たす。実況アナウンサーも「優勝候補」と彼女の技を絶賛、テレビで観戦している夫のナデルも思わずガッツポーズ。その時、金メダルに向かって快進撃を続けるレイラと2人3脚で練習を続けてきた監督のマルヤム・ガンバリ(ザーラ・アミール)に、突然、電話が掛かってくる。声の主はイラン柔道協会。敵対国であるイスラエルとの対戦を避けるためレイラを「棄権させろ」という命令だった。「わざと負けたくない」と拒否するレイラに、マルヤムは「国の命令よ」と厳命。さらにレイラの前に政府の工作員が現れ、レイラは拘束された父親を救いたければ「命令に従え」と迫られる。

特別予告映像には、ナレーションを担当した阿部が「感動があり、自分自身の心が動かされた映画で、すごく面白かったです。ぜひ皆さんもご覧になってください」と語るスペシャルメッセージも。

▼阿部詩
素晴らしい映画で、見入った作品のナレーションを担当させていただけて、ありがたく思っています。日本の選手である私たちにはあまり考えられないような出来事が実話として起きていたと知り、驚きました。「戦う」ということ自体は共通していますが、動機や戦う意味が全く違い、私自身の柔道人生に置き換えて深く考えさせられました。家族が犠牲になろうとも自分の意思を貫き、戦って自由を求めていく主人公の姿が印象に残りました。特に試合に臨む際の覚悟や強い思いには、私自身も強く共感しました。

映画『TATAMI』は、2025年2月28日(金)より全国順次公開。

作品情報

映画『TATAMI』

ジョージアの首都トビリシで開催中の女子世界柔道選手権。イラン代表のレイラ・ホセイニとコーチのマルヤム・ガンバリは、順調に勝ち進んでいくが、金メダルを目前に、政府から敵対国であるイスラエルとの対戦を避けるため棄権を命じられる。自分自身と人質に取られた家族にも危険が及ぶ中、怪我を装ってイラン政府に従うか、それとも自由と尊厳のために戦い続けるか。人生最大の決断を迫られる。

監督:ガイ・ナッティヴ、ザーラ・アミール 

出演:アリエンヌ・マンディ、ザーラ・アミール、ジェイミー・レイ・ニューマン

配給:ミモザフィルムズ

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2025年2月28日(金) 新宿ピカデリーほか全国順次公開

公式サイト mimosafilms.com/tatami/