12月16日、靴下ブランド「靴下屋」の公式Xが“破れないストッキングは作れるのに作らない”といった意見に猛反論したことで炎上騒動となったことを受け、運営するタビオ株式会社がSNSにおける不適切投稿があったとして謝罪した。

 事の発端は12月12日、あるXユーザーが「ストッキングも破けないものを今の技術なら作れるのに買わせるためにすぐ穴があく生地にしてるって聞く」としたポスト。これに靴下屋公式Xが即座に反応し、「何回も言うけど、『破れないストッキング』は都市伝説、陰謀論の領域です。作れるんなら作ってます」(ポストは全て削除済み)と猛反発したのだ。

 ここで止めておけば問題はなかったのかもしれないが、その後も同アカウントは「(絶対に破れない繊維でストッキングを作ったら)指飛ぶで?」や「何回説明しても(理解されない)」「何度も何度も言いますが、耐久性を求めるならストッキング感覚の靴下を使ってください」などと追い打ち。すると、《指が飛ぶほどの強度のストッキングを求めてるわけない。客をバカにしてる》《何回説明しても理解しないアホだって見下した書き方が気に食わない》と批判が殺到。結局、会社側が謝罪文を発表する事態にまで発展してしまった。

靴下屋公式Xは昨年2月にも『「今の技術なら破れないストッキングが作れるけど、儲からないから作らない」は、マジで都市伝説で、その技術があれば、例えば防弾ジャケットやミリタリーで導入されてるので、まだ人類そこまでいけてない』と投稿しています。この話題にはうんざりしていたのかもしれませんが、企業側の発信としては冷静さに欠けており、まるで食って掛かるかの文体。これでは何のための企業公式Xなのかわかりません」(フリージャーナリスト)

 ただ、うんざりに加え、公式の“中の人”は仕事にプライドを持っているだけに反論したくなった、と言ってしまったら、かばい過ぎだろうか。

小林洋三

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