先ごろ東京・八王子市の駅のエスカレーターで20代の女性の下着を盗撮したとして、40代の男が警視庁に逮捕された。

 逮捕されたのは、財務省職員で東京都立大学特任准教授。24年10月、八王子市の京王線・南大沢駅のエスカレーターで、女性の背後からスマートフォンをスカートの中に入れ下着を盗撮した疑いをもたれている。この事件の数日後、別の駅でほかの女性が容疑者に「盗撮されたかもしれない」と訴えてトラブルになった際、駆けつけた警視庁の捜査員が任意で容疑者のスマホを確認したところ、今回の南大沢駅での事件の画像が見つかった。取り調べに対し容疑者は「覚えていない」と容疑を否認しているという。

 お堅いイメージの財務省職員に盗撮の容疑がかかったことで、ネット上は《増税だけでは飽き足らず、ついに性犯罪までやらかしたのか》《国民の税金でこんなことされたら…》《大学側も迷惑な話》などと辛辣なコメントのオンパレードだ。

 ところで、エスカレーターなどでの盗撮防止はもちろん本人の倫理観や理性によるところが大きいが、ユニークな取り組みが功を奏している。

「駅のエスカレーターに鏡を設置する取り組みです。23年3月、大阪府警曽根崎署と警察庁・科学警察研究所はJR大阪駅に直結するビルのエスカレーター横の柱の壁に、実験的に縦約50センチ、横30の鏡と『背後盗撮に注意』と書かれたステッカーを設置しました。これによりエスカレーターに乗った人が横や背後を気にする効果出て、すでに設置は神奈川や埼玉、千葉、愛知などで広がりを見せています」(週刊誌記者)

 実験段階では、設置から約5カ月で背後を気にする女性が10倍に増えたという。盗撮しようとする側も鏡が気になり抑止力になるだけに、今後の設置増に期待したい。

石田英明

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