息子さんが「これ買ってもらったの〜」とうれしそうに三輪車をこいでいた
園長の自慢の息子だったはずの長田容疑者は、若くして足立区内に一戸建ての家を構えていた。近くに住む40代の男性は、事件の報せに驚きの表情を見せた。
「長田さん一家は奥さんと小さな息子さんが2人の4人家族だね。休日になると、よく家族そろってミニチュアダックスフンドのワンちゃんを散歩させたりしていて、家族仲はすごくよかったと思うよ。長田さんはよく趣味のオートバイを家の前でいじったりしていて、『どうも』と挨拶すると『こんにちはー』と笑顔で返してくれる人だった。まさかそんな事件を起こす人に見えなかったから、ちょっとビックリです」
近所に住む40代の女性もこう語る。
「ウチがここに引越してくるときに、不動産屋さんに『お隣のご主人は保育士だから安心ですよ』と聞いていたし、引越しの挨拶に行ったときも、『ウチも子どもがいるのでご迷惑おかけします』と言われて、『若くて優しい夫婦だな〜』という印象しかありません。
家族で一緒に車で出かけるのもよく見かけましたし、上の息子さんが『これ買ってもらったの〜』とうれしそうに三輪車をこいでいる姿も見たことがあります。長田さんは保育士の仕事が忙しいのか、平日は朝早くからバイクに乗って出勤して、帰ってくるのも夜遅いことが多かったですね」
また、長田容疑者の妻からはこんな気遣いを受けたこともあったという。
「一時期ウチの犬が体調崩していたときがあって、奥さまが『大丈夫ですか?』『元気になるといいですね』と声をかけてくれて心優しい人だなと思っていました。彼女のお母さんも頻繁に来られるし、友人らしきご夫婦が訪ねて来て、夏はビニールプールで子どもたちを遊ばせたり、バーベキューをされているのも見たことあります。私からは、友達の多い優しいご夫婦にしか見えませんでした」
長田容疑者のSNSには、結婚式や妻とのディズニ―ランドデート、子どもの写真などが複数投稿され、「よきパパ」「よき夫」にみえる。誕生日にも家族でディズニーランドを訪れ、妻への感謝とともに「幸せものだな」 と自ら書き込んでいる。
世の中、何が信用できるかわからない。保育園児たちは長田容疑者によって、幼くして深い傷を負ってしまった。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班