『全領域異常解決室』/©フジテレビ

18日に最終回が放送された『全領域異常解決室』(フジテレビ系)。張り巡らされた「続編」を匂わす伏線の数々が話題を集めている。

■これまでのあらすじ ※ネタバレあり

人間に転生し生活している八百万の神々が「神の特殊能力で起こした不可思議な事件」を秘密裏に解決してきた世界最古の捜査機関「全領域異常解決室」(全決)。

メンバーも神で、室長代理・興玉雅(藤原竜也)は世と黄泉の国をつなぐ門「黄泉戸(ヨミド)」を守る天石門別神(アメノイワトノワケノカミ)、同室の新人・雨野小夢(広瀬アリス)はじつは全決室長の天宇受売命(アメノウズメノミコト)の生まれ変わりだったが、「事戸(ことど)渡し」により神の魂・記憶を消されていた。

神を狙う「神隠し(カミカクシ)」事件の首謀者、最大の敵・ヒルコの狙いは、消滅すればすべての神を「黄泉送り」にできる天石門別神・興玉で、ヒルコの協力者・人間の寿正(野間口徹)の手で興玉らは捕らえられてしまう。ときを同じくして雨野は警視庁捜査一課・ヒルコ専従班の警部補・二宮のの子(成海璃子)に「ヒルコが人を操る際に用いる札」を貼られ、連れ去られた。

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■真の正体が判明

最終話では、寿ら「選ばれた人間達」が新しい神になるために、興玉をヒルコ・二宮に捧げる儀式を展開。しかし二宮もヒルコに操られており、不老不死の薬と称して寿らに毒薬を飲ませ信奉者達を全滅させる。

事戸渡しを行うには神・ヒルコが直接手を触れる必要があるため、「雨野を捕まえている」と興玉に伝え全決まで来るよう指示。興玉が駆けつけると、そこにはヒルコに操られた内閣官房国家安全担当審議官・直毘吉道(柿澤勇人)がいた。

しかし、じつは直毘は操られてはおらず彼がヒルコだったのだ。さらにその真の正体は神ではなく、厳しい修行により事戸渡しを習得した、不老不死の妙薬とされる人魚の肉を食べた人間・役小角だと判明する。

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■ヒルコに勝利…雨野の記憶を消す

『全領域異常解決室』/©フジテレビ

不老不死の効果が薄まり「寿命が終わる」と感じた役小角は、現代の人間の傲慢さに怒りを覚え「いまの世のなかを放っておけなくなった」と吐露。人間を甘やかした神を消滅させ、自身がヒルコとして世界を作り直す「修理固成」を成し遂げると決心したと明かす。

相容れない役小角と興玉が激闘、ヒルコ専従班班長の荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)の助力もあり興玉が勝利する。

その後、京都の「全決」から加勢に来た室長・日野克己(溝端淳平)の目の前で興玉は人間・雨野の記憶を消すべく事戸渡しを実行。そのとき、日野に見えないよう、興玉はわずかに指を外していた。

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■街ですれ違う雨野と興玉

警察を裏切りヒルコ側についていた二宮は一命を取り留め、病室でなにかをワラで編みながら「人間を甘やかしてきた神々に私から警告だ」「第2第3のヒルコはすぐに生まれる」とつぶやく。役小角は捕まり、人として裁かれる。ヒルコ事件に奔走し真相を知った荒波も事戸渡しで記憶を消された。

その後、雨野と興玉は街ですれ違うも、目を合わさずに立ち去る。そのとき雨野は天宇受売命の特殊能力で用いる鈴を手に笑顔をこぼすのだった。

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■“ラストの描写”に続編を期待する声

京都本部の登場、雨野の記憶が残っている描写や役小角が生きていて捕まっている点、病室から二宮の姿が消えワラで編まれた目のようなモノだけが残されていたラストシーンなどから視聴者は続編の匂いを感じ取ったようだ。

「天宇受売命さん戻ってくるまでシーズン8とかまでして下さいませんか?」「最終回観た。スゴく良かったと思う。シーズン2への布石いっぱいなのも満足」「最終回非常に良かった シーズン2待ったなし映画でもスペシャルでもなく、シリーズ化して欲しい」との声が殺到している。

(文/Sirabee 編集部・サバマサシ