企業や商品、街など、宣伝には欠かせない「イメージキャラクター」。日本経済新聞が全国の47都道府県と815市区を対象にアンケート調査によると、2021年では1553体にも登るという。

 そんな数あるイメージキャラクターの中でも、近年ジワジワ人気が増しているのが、北方領土問題対策協会の公式キャラ「北方領土エリカちゃん」だ。誕生したのは2008年。内閣府のウェブサイトによると、エリカちゃんは北方領土の周辺海域で生息する海鳥「エトピリカ」をモチーフにしているといい、公式Xでは「みんなに北方領土について知ってもらいたくて、うまれたんだピピッ!これからいろいろなことをお話するから、応援よろしくピピィ~」と、呼びかけている。

 今年8月の夏休み期間には「北方領土エリカちゃんぬいぐるみ」が最大100名に当たるキャンペーンが実施され話題に。しかし、あまりの人気の高さにキャンペーンを装ったフィッシング目的の詐欺サイトまで確認されているのだとか。

「実際、ぬいぐるみはかなりのレア商品で、一時はメルカリで2000円前後で転売されていましたが、中にはどこまで本気なのか、『この商品の利益は北方領土奪還に使われます』と900万円前後で出品されているものもあり、コメント欄には『北方領土の奪還の利益としては心許ないですが1000円で取引して頂けないでしょうか』といったコメントも見られます」(ネットウォッチャー)

 12日の公式Xの投稿では「ジュースこぼしちゃったピィ…ピ!この形…」とし、地面の4つのシミがあるイラストをアップ。過去の類似パターンではその正体が北方領土だったことから、今回も「北方領土だろ」という声が相次いだが、翌日の投稿では「この形…ネコさんの肉球に見えるッピィ!可愛いッピィ!」として「そうきたか!」とフォロワーを爆笑させている。

 北方領土問題はいまだ解決のメドすら立っていないが、関心を持つ人を増やすためにも、センス抜群のエリカちゃんの認知度をさらに上げるべきだろう。

ケン高田

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