Vol.03 次世代のメディア「Lexar CFexpress 4.0 Type B Diamond 1TB」をNikon Zシリーズの8.3K RAW動画で試す[Lexar’s Memories]

PCへの読み込み速度検証

MacBook Pro M1 MaxにLexarのCFexpress 4.0対応のカードリーダー
「WF740」を使用し、Blackmagic Speed Testで計測を行った。
書き込み2435MB/s、読み込み2920MB/sととても高速で快適だ。


Lexar CFexpress 4.0対応カードリーダー「WF740」

普段使用している2.0対応のリーダーを使用した場合と比較した。書き込み速度は約2.5倍、読み込み速度は約3.2倍と、CFexpress 4.0対応のカードリーダーの方が圧倒的に速かった。


Lexar CFexpress 4.0対応カードリーダー「WF740」(左)、CFexpress 2.0対応カードリーダー(右)。
両方ともカードはLexar CFexpress 4.0 Type B Diamondを使用。

CFexpress 2.0のカードを比較したところ、規格通り約2倍の速度で転送ができた。


Lexar CFexpress 4.0 Type B Diamond(左)、CFexpress 2.0カード(右)。
両方ともカードリーダーはLexar CFexpress 4.0対応カードリーダー「WF740」を使用。

実はWindowsでも転送速度を計測したが、私のWindows機はUSB4対応しておらず、USB3.2 Gen2 x2 までしか装備していないため、CFexpress 2.0対応のリーダーと同じ程度の速度しか出なかった。

Blackmagic Speed Testは、高速なPCの内部ストレージへの読み込みと、カードへの書き込み速度を計測するツールである。しかし、実際の運用において1TBものデータを内部ストレージに保存するのは非現実的であり、バックアップするメディアの転送速度も重要な要素となる。

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まとめ

Lexar CFexpress 4.0 Type B Diamond 1TBは、次世代のメディア規格に対応した
高性能カードとして、様々な角度から検証を行った。その結果、高速性能、信頼性、
互換性、熱対策など、多くの面で優れた特性を示した。

実際の撮影現場でもトラブルなく動作し、高い信頼性を証明した。
CFexpress 2.0対応機器との互換性も確保されており、現在の機器でも
使用可能である。

ただし、CFexpress 4.0の恩恵をフルに受けるためには、CFexpress 4.0対応のカードリーダーとUSB4対応のPC、そして3000MB/sの転送速度が出るデータストレージ(SSDやRAIDディスクなど)が必要である。これらの条件が揃った時、映像編集の現場で本領を発揮する。

総じて、このカードは高品質な映像制作や写真撮影を行うプロフェッショナルにとって、信頼性が高く将来性のある選択肢と言える。現在の機材構成や将来的なアップグレード計画を考慮しつつ、導入を検討すると良いだろう。

Lexar CFexpress 4.0 Type B Diamond 1TB 製品情報

容量:1TB

書き込み速度:3400MB/s

読み込み速度:3700MB/s

ビデオクラス:VPG400

日本DGP賞で「Lexar CFexpress 4.0 Type B Diamond」が銀賞を受賞