「思い出そう　それは詐欺」岡山県警察が公式YouTubeに「特殊詐欺被害防止ソング」を公開

　岡山県警察の公式YouTubeチャンネルは12月18日、管轄する美咲警察署が地域の人たちとともに作成した「特殊詐欺被害防止ソング」を使った、啓発動画を公開しました。

　電話で信頼させ、指定した口座へ振込をさせるなどの方法によって、被害者から現金をだまし取る特殊詐欺。近年、手口が複雑化・巧妙化してきています。

　今回岡山県警察が公開した動画は、そういった特殊詐欺被害を防止するために作成されたもの。

　管轄する美咲警察署が地元ケーブルテレビ局とともに作成した動画は、怪しげな事務所で柄の悪い男たちが電話をかけるシーンから始まります。

　男の1人が電話をかけたのは美咲さんというおばあさんのスマホ。「あ、これなんの電話だろう」と美咲さんが出ると、男は町役場の介護保険課を名乗り、「ATMで簡単な手続きをすれば保険料の過払い金が返ってくる」と話します。

　男の話を信じた美咲さんが慌ててATMに向かおうとすると、いきなり隣の間の襖が開いてアコースティックギターを持った警察官が登場。「ちょっと待って」の言葉に続けて「特殊詐欺被害防止ソング」を歌い始め、美咲さんが詐欺に気がつく、という内容です。

　動画に使用されている「特殊詐欺被害防止ソング」の作詞と編曲は美咲町の町民の方々が担当。作曲は元・岡山県警察音楽隊の楽長が行い、動画内では実際に県警の警察官が、ギターを演奏しながら歌っています。

　明るくテンポの良い曲調で、歌詞では「お金が戻るという電話　思い出そう　それは詐欺」などと特殊詐欺の特徴を表現。

＜「特殊詐欺被害防止ソング」歌詞＞

思い出そう　それは詐欺

お金が戻るという電話

思い出そう　それは詐欺

ATMに誘います

のったら　いけん　詐欺の手口に

だれかに相談　確かめ合おう

うまい　はなし　あぶないよ

　公開したのは岡山県警ですが、歌詞の内容は全国どこでも通用するものです。曲の長さも1分弱と短いため、誰でも覚えやすく作られており、動画の最後には特殊詐欺を疑ったほうがいいポイントについてもまとめられています。

　県警によると「『ATMや銀行でお金が返ってくる』という言葉」「料金未納を知らせるSMSやはがき」「見覚えのない『＋』からはじまる電話番号（国際電話番号）」には特に注意した方がいいとのこと。歌とあわせて覚えておくと、いざというときの助けになるかもしれません。

（ヨシクラミク）

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