ブラックマジックデザイン、Blackmagic Cloudの新機能を発表。簡単に共有・コラボレーションを行える機能に対応

非メンバーとプレゼンテーションを共有

Blackmagic Cloud Presentationsには、URLを使用してクライアントをプレゼンテーションに招待できる新機能が追加された。これにより、Blackmagic Cloudのメンバーではないクライアントとプレゼンテーションを共有する選択をすると、URLが生成され、Eメールにコピー&ペーストできる。クライアントとすばやくプレゼンテーションを共有して、簡単にコラボレーションでき、グループチャットを行うことも可能だ。

Blackmagic Cloudのログインウィンドウは、日本語、ドイツ語、中国語、スペイン語、フランス語、イタリア語、韓国語、ポーランド語、ポルトガル語、トルコ語、ウクライナ語に対応している。

Blackmagic Cloudでは、DaVinci Resolveのプロジェクトを世界中で共有できるため、世界有数のエディター、カラリスト、VFXアーティスト、オーディオエンジニアとコラボレーション可能。真にグローバルなワークフローが実現できる。Blackmagic CloudはDaVinci Resolveに内蔵されているだけでなく、Blackmagic Design製のほとんどのカメラ、無償のiPhone用およびAndroid用のBlackmagic Cameraアプリにも内蔵されている。

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ライブ同期について

Blackmagic Cloudの鍵は、Cinema Camera 6K、PYXIS、URSA Cine、URSA Broadcast G2などの最新のBlackmagic製カメラが、フル解像度のHDプロキシをH.264で収録できる点にある。これらのファイルは、収録されると同時にBlackmagic Cloudにライブ同期され、その後、同じクラウドプロジェクトに接続されているすべてのDaVinci Resolveワークステーションにライブ同期される。撮影監督に必要な作業はプロジェクトの接続だけで、これは、カメラのユーザーインターフェースで確認できる。これだけで、後はすべて自動で実行されるのだ。

収録を始める前にカメラでBlackmagic Cloudにログインし、DaVinci Resolveプロジェクトを選択するだけで、接続されているすべてのDaVinci Resolveワークステーションに収録ファイルがライブ同期される。エディターが編集する間に、カラリストがカラーコレクションを適用可能。複数のカメラで同時に収録している場合は、新たに搭載されたマルチ同期機能により、全カメラがマルチビューで表示されるので、エディターは最も優れたアングルを選択できる。

このワークフローは、編集ソフトウェアへのライブ配信に似ている。ユーザーが再生を開始すると、再生ヘッドの先でメディアがビューアに同期されるので、再生が終わることはない。クリップの各セグメントが届くにつれて、再生インジケーターの位置が戻り、クリップの尺が長くなっていくのが確認できる。クリップがリモートカメラで収録中である場合、ビン内のクリップアイコンには赤い収録インジケーターが表示される。

つまり、カメラで収録を開始すると、撮影中にリモートのDaVinci Resolveシステムで編集とカラーコレクションを開始でき、オンセットのDaVinci Resolveシステムではカメラの収録が終わると同時にカラーグレーディングを確認することが可能。これにより、撮影現場で複雑なカラーグレーディングのセットアップを行う必要がなくなる。ポストプロダクション施設で大型のDaVinciパネルと色精度の高いモニターを用いて作業できるからだ。オンセットのDaVinci Resolveシステムは、ショットの撮影が終わった瞬間に、カラーグレーディングされたショットを再生するために使用できる。ポストプロダクションと撮影を同時に実行できる並列的なワークフローだ。

ニュースにおいては、歴史的な出来事が起きている瞬間に、URSA Broadcast G2などのカメラで収録を開始し、編集システムに同期できる。エディターは収録が終わるのを待つ必要なく、撮影が開始された瞬間からニュースの編集を始められ、数秒でそのニュースをオンエアできる。

収録中にメディアをオンエアすると放送局が決めた場合、必要な作業はDaVinci Resolveビューアで数秒戻り、再生を押すだけだ。DaVinci Resolveは、ライブ配信と非常に似た方法でメディアを再生する。DaVinci Resolveがメディアデコーダーとプレーヤーとして機能する。

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:Blackmagic Cloudのサービスを開始して以来、ユーザーの皆様が世界規模でプロジェクトの共有やコラボレーションをさらに簡単に行えるよう、私たちは継続的にアップデートや新機能の追加を行っています・ユーザーの皆様からは継続的にフィードバックが寄せられています。今回、サムネイルでクリップをプレビューできる機能、クリップメタデータの表示、Blackmagic Cloudの非メンバーとシンプルなURLを使用してクリップを見ることができる機能を追加できたことを、大変嬉しく思っています。