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12月18日、日産がホンダと経営統合を協議していることを発表。持ち株会社の設立を検討していることが明らかとなった。
日産は、この11月に第2四半期の決算における減益と通期の連結業績において大幅な下方修正を発表。さらに同時期にはグローバル生産能力の20%削減および人員数9000人の削減を発表し、自動車業界関係者らに衝撃を与えたが、いったい、日産に何が起こっているのか?
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「日産は主力市場である米国で人気の高い、HEV(ハイブリッド車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)の車種が少ないため引き合いが弱く、過度な値引き販売などを行ったことが利益を圧迫しています。また、日本国内では消費者が求めている車種を提供できておらず、ディーラーの店員も『売る車がない』と嘆いている状態です。『やっちゃえ日産』と言っている割には、90年築き上げてきたブランド力を活かした、思い切った経営判断が見られなかったんです」(評論家)
実際、日産の国内ラインアップは非常に少ない。
かつてはトヨタの各車種それぞれに対抗する日産車があったことを思うと淋しい限りだ。
往年の車種名なら買いたくなる
しかし、日産には猛烈なファンがいるという、老舗ブランドならではの強みがある。
そのため、経営統合の発表前後には、専門誌などにそうした日産フリークから多数のエールが寄せられていたという。
「日産の海外専用モデルは超かっこいいのだからサイズとか気にせず、日本で売れば絶対売れるって。やっちゃえ日産!」
「サニー、セドリック・グロリアなど、長年築き上げてきたブランド名を簡単に捨てすぎだよね。かつての名前で出せばノスタルジーな気持ちで買いたくなるよ」
…などなど、日産ファンからはこんな厳しくも前向きな声が上がっているのだ。
自動車製造業は水商売といわれるほど、実は新陳代謝が目まぐるしい業界だ。
とはいえ、しっかりとこだわりをもったメーカーは、自ずと顧客が付いてくる。
ホンダとの経営統合に傾かざるを得なかった日産には、ここが踏ん張りどころと奮闘しこだわりの車作りを期待したい。
「週刊実話」1月2日号より一部内容を変更