レッドブル・レーシングはつい先日、セルジオ・ペレスの離脱を発表したばかりだが、12月19日(木)にはリアム・ローソンを2025年のドライバーとして起用すると発表した。
ペレスの不振により、その後任ドライバーが誰になるのかというトピックが長いことF1界を騒がせてきたが、それもついに決着した。
既にシーズンが終了した時点で有力候補は、姉妹チームであるRB所属のローソン、そして角田裕毅のふたりに絞られていた。角田はF1で4シーズンを過ごした一方、ローソンはF1出走11回と経験面で劣るものの、プレッシャーへの対応といった面でより良い印象を与え、昇格レースで角田をリードしていると考えられてきた。
角田はシーズン終了後のアブダビテストでレッドブル・レーシングの最新マシンを初めてドライブ。レッドブルでモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコからも、技術的なフィードバックの面で称賛の声が挙がった。テストを終えて本人も来季昇格の可能性は“50対50”だとしていたが、ついぞ射止めることはできなかった。
レッドブルが翼を授けたのはローソン。来季は4度のF1世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンとコンビを組むこととなった。
ダニエル・リカルドが2018年限りでチームを離れて以降、フェルスタッペンのチームメイトたちはパフォーマンスを発揮することに苦しんでおり、来季マシンRB21も“フェルスタッペン仕様”になると言われている。ローソンはそうした厳しいプレッシャーに打ち勝つ必要がある。
なお、昇格こそ逃したものの、角田は2025年もRBから出走する。角田にとって5人目のチームメイト、つまりローソンの後任には、今年のFIA F2でドライバーズランキング2位となったレッドブル育成のアイザック・ハジャーが起用される可能性が非常に高い。