「“気分がアガる時計”の大正解」宇宙を思わせるレトロフューチャー感がドンズバ!復刻版“ハミルトン パルサー”の圧倒的存在感にやられた!/No.1モノ雑誌編集長のお墨付き『コレ買いです』Vol.88の画像一覧

モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回の「コレ買いです」は、唯一無二の存在感がたまらないハミルトンのデジタルウォッチ「PSR 74」の魅力に迫ります!

世界初のLED式デジタルウォッチを復刻!

これだけ時刻を確認するすべがある世の中になっても、私たちを魅了してやまない腕時計。その理由はプレステージ性であったり希少性であったりとさまざまですが、原点のひとつが「気分がアガる」ことだと思うんです。これほど端的に、そして効果的に気分を昂らせてくれるアイテムって多くはありません。

そこのところが実に巧いのが、ハミルトンです。ハリウッド映画と90年以上にも及ぶ密接な関わりを持ち、『2001年宇宙の旅』『インターステラー』『メン・イン・ブラック』など数々の映画でキャラクターの存在感を引き立てる時計を開発。そこで発揮された創造力は市販モデルにも投影されてきました。当然、もともとも開発力が長けていたわけでもありますし、1892年創業の老舗時計ブランドであるというバックグランドにも深い信頼を寄せられるんです。

ハミルトン

PSR 74

¥135,300(税込)

ケースサイズ25.6×30.9mm、10気圧防水、クオーツ

ある意味、写真をご覧いただくだけでもお伝えしたいことの9割はすんでしまうかもしれません。今回ご紹介する「PSR 74」も、超絶個性的なタイムピースなのですから。

そもそもの原点は、1970年に発表された「ハミルトン パルサー(当時の名称はパルサー・タイム・コンピュータ)」にまで遡ります。ボタンを押すと、デジタルで示された時刻が赤く光る──世界で初めてとなるLED式デジタルウォッチで、前年から巻き起こったクォーツ革命の流れも汲んで、時計の常識を激変させたエポックメーキングな傑作となりました。もちろん、これまでのアナログ針との決別を印象付けるかのようなレトロフューチャーデザインも衝撃的な成功の一端を担っていました。

クールさはそのままに、現代に合わせてアレンジした「PSR」。世界を一変させた初のデジタルウォッチと変わらず、紛れもないスタイルで戻ってきました。1974年に初めて登場したクッション型「ハミルトン パルサー」モデルのビンテージシェイプからインスピレーションを得て、宇宙まで行くことができる現代を象徴するモデルであり続けています。(公式WEBサイトより)

私も10代の若かりし頃、「ハミルトン パルサー」をとあるショップで目撃し、衝撃を受けたのを覚えています。でもあの頃は手が出せなくて、もっと安いデジタル時計を買ってしまったんですよね……その後悔もあってか、私にとってまさにドンズバな逸品でした。「ハミルトン パルサー」の復刻そのものは2020年に実現されているのですが、今回ご紹介する「PSR 74」は小ぶりなサイズ感にまとまっているのと使い勝手を高めた新モジュールによって、より使いやすく進化しているんです。

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塊感のある独創的フォルムに魅了される!


まず、なんといってもポイントなのが塊感のあるケース&ブレスの存在感です。まるでステンレススチールの塊から削り出したかのよう。ボテッとしているけど、一体感があるから装着感は良好で、レトロフューチャーな雰囲気をビンビンに発しています。あえてエッジを出したりポリッシュ仕上げで変化をつけたりせず、横方向のヘアライン仕上げでまとめているのも潔いですね。

風防はゆるやかなカーブを描きつつ、ケースよりも凸状になった形状。高硬度なサファイアクリスタルが使われているので、安心して利用できます。


見てください、このラグからブレスレットにつながるまでの力強さと流れるような一体感。ブレスレットの仕上げもケース同様で、末端に至るまで独特の世界観で統一されています。


横幅は30.9mmとけっこう小ぶりなのですが、存在感が極めて高いので、大柄な男性が付けていても確かなアクセントとして貢献してくれます。ブレスレットのコマの可動域も見た目以上にあるため、装着感も良好でした。