『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』ロンドンプレミアにボブ・ディラン役の“先輩”トム・クルーズ降臨!

アカデミー賞ノミネート監督であり、『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』(06)、『フォードvsフェラーリ』(20)の名匠ジェームズ・マンゴールドが、主演にティモシー・シャラメを迎えて世界に送りだす最新作『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2025年2月28日公開)。本作より、トム・クルーズも訪れたプレミア上映のレポートが到着した。


【写真を見る】ボブ・ディラン役の先輩として登場! / [c]2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
本作では、1960年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、ミネソタ出身で19歳だった無名ミュージシャン、ボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子が描かれる。ディランを演じたシャラメのほか、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリーといった名優たちが出演。期待を寄せる声が全世界で広がっている。

現地時間12月17日に行われたロンドンプレミア上映会に来場したクルーズは、本作で“フォークの神様”ジョーン・バエズを熱演したモニカ・バルバロと『トップガン マーヴェリック』(22)で共演をしているほか、マンゴールド監督とも『ナイト&デイ』(10)でタッグを組みんでいる。さらに、『バニラ・スカイ』(01)でディランの「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」のジャケットをペネロペ・クルスとともに完全再現した経験があるなど本作に深い縁を持っている。今回は、ディラン役の“先輩”としてそのバトンをシャラメに託すことになった。

20世紀最大の詩人、パフォーマーでありながら、いまなお現役ミュージシャンとして舞台に立ち続ける“生きる伝説”ディランを演じた、ハリウッド新時代のスターとして頂点に立つシャラメ。彼は本作で全身全霊を込めて若き日のディランを完全再現し、そのビジュアルだけでなく、全ての歌唱シーンを自身の声で歌い上げる圧巻のパフォーマンスを劇中で披露している。ディラン独特の鼻声も見事に再現し、その演技が世界中で高く評価されているだけでなく、ディラン本人もシャラメについてSNSで言及。「主演のティミー(シャラメ)は素晴らしい俳優だから、真実味のある私を演じてくれるだろう」と自身を演じたティモシーに対して絶賛の言葉を贈っている。

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(23)などでも知られる大ヒットメーカー、マンゴールド監督が、ディランの栄光と苦悩が折り重なる“伝説の原点”をスクリーンに刻み込んだ本作。ディラン本人も本作の製作に協力し、シャラメがプロデューサーとしても参加する本作は、2025年2月28日(金)より公開。

文/サンクレイオ翼