インパクトゾーンを
長くするために
手首を柔らかく使おう!
アイアンのミート率を上げるのに重要なこと、それは「クラブを走らせ、インパクトゾーンを長くする」です。「クラブを走らせる」ためには、ヘッドの動きと手元の動きに差をつける、いわゆる“タメ”が必要です。
そのため、手首はなるべくやわらかく使いたい。そこで、まずは「グリップ」から見直していきましょう。写真のように指で引っ掛けてグリップするとグリッププレッシャーが抑えられ、手首の可動域が広がってスムーズに動くようになります。
手の平で力強く握ってしまうと、インパクトからフォローにかけてクラブをうまくリリースできなくなるので要注意です。
手首をやわらかく使えるグリップで握ったら、連続素振りでダウンスイングからフォローにかけてクラブがリリースされる感覚をつかんでください。右手1本で行なうとクラブの重量を感じやすく、より効果的。イメージは、テニスや卓球のラケットを振るような感覚です。ラケットを振るときは面を真っすぐに動かそうとする人はあまりいないですよね。体の回転に合わせてフェースを自然にローテーションさせる。この感覚でスイングできればハンドファーストのインパクトから球を“押していく”ことができるので、ミート率も確実にアップしますよ!
三浦真由
●みうら・まゆ/神奈川県出身。名門・埼玉栄高校ゴルフ部出身。「明るく楽しく」をモットーにわかりやすいレッスンが好評を得ている。神奈川県の「トピックゴルフクラブ」や東京都の「有明ゴルフスタジオ」などでレッスンを行ないながら、LPGAティーチングプロA級を取得中。
LESSON 02
フィンガーグリップなら
シャフトがしなり
ヘッドスピードが上がる!
左腕とクラブが一直線になるようにクラブを握ると、シャフトのしなりを使いづらいため、スイング中にヘッドが走りません。指の付け根でクラブを握るフィンガーグリップなら、左腕とクラブに角度ができるので、シャフトがしなり、ヘッドスピードが上がります。飛距離アップしたい人はフィンガーグリップで握りましょう。
フィンガーグリップの握り方
左腕を下に向かって
伸ばした状態で握る
直立した姿勢で左腕を下に向かって目一杯伸ばした状態でグリップを握ると、自動的にフィンガーグリップになります。わざわざ指の付け根にクラブを当てる必要はありません。
フィンガーグリップで握ると左腕とクラブに角度が生まれて、シャフトがしなります。これによりしっかりヘッドが走るため、ヘッドスピードが向上! 飛距離アップにつながります。
阿河徹
●あが・とおる/1976年生まれ。米国にてゴルフスイング理論、ゴルフ経営学を学ぶ。UFGTF資格取得。帰国後、内藤雄士ゴルフスクールにてレッスン活動を行う。2012年独立後、男女ツアープロのコーチとしてツアーに帯同。50人以上のプロゴルファー、3万人以上のアマチュアゴルファーを指導している。
LESSON 04
(広告の後にも続きます)
グリップの握り方を変えれば
ミスが減る!
ショット/アプローチ/パットの握り方
【ショットの場合】
ショットの場合は左手の親指の付け根の「V字」が右耳を向くように、そして右手の親指の付け根の「V字」が右肩を向くように握りましょう。そうすると腕が内旋しやすくなるので、フェースを閉じながら打つことができます。
【アプローチの場合】
アプローチは、右手を少しかぶせるように握ります。クラブがインサイドから入ってきてほしくないので、右手とフェースの向きが同じになるように意識しましょう。
×の写真のようにクラブがインサイドから入るとヘッドの刃の部分が浮いて、トップやシャンクの原因になります。
【パターの場合】
パットは手首を使わないほうがいいので、右手も左手も下から握るようにしましょう。
手首が固定されるので、手首を使ってフェースを開閉してしまう動き(×)を防ぐことができるため、出球の方向のバラつきがなくなります。
手首が固定されるので、手首を使ってフェースを開閉してしまう動き(×)を防ぐことができるため、出球の方向のバラつきがなくなります。
嶋貫友紀
●しまぬき・ゆき/1997年生まれ、愛知県出身。坂田塾出身で、JLPGAティーチングプロA級の資格を保有。1月より東京都中央区の 「S-Style Golf Studio」のエクゼクティブコーチとしてレッスン活動を行なっている。Instagram のフォロワーは6.5万人。
【インスタグラム】shimanuki_yuki.golf