第76回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門に正式出品され、韓国で初登場No.1に輝いた『プロジェクト・サイレンス』が2025年2月28日(金)に公開される。このたび、本作から大迫力の日本版予告編、ポスターが到着した。
【写真を見る】橋の上に取り残された人々が写しだした『プロジェクト・サイレンス』ポスタービジュアル / [c] 2024 CJ ENM Co., Ltd., CJ ENM STUDIOS BLAAD STUDIOS ALL RIGHTS RESERVED
本作は、韓国映画の次代を担う才能キム・テゴン監督が、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)、『パラサイト 半地下の家族』(19)の制作陣、主演イ・ソンギュンをはじめとする豪華キャストとタッグを組み贈るブリッジ・パニック・スリラー。緻密な伏線と心理描写が絡み合うストーリー展開と、臨場感あふれる映像体験が、混沌の橋上に観客を放り込む。
今回、本作の日本版予告編が解禁された。映像は国家安保室の行政官ジョンウォン(ソンギュン)が、留学に旅立つ娘を空港へ送り届けようと車を走らせるシーンから始まる。霧で視界不良の中、猛スピードで抜き去っていく命知らずのスポーツカーに気をとられていると、突如タイヤが目前に。瞬く間に多重事故に巻き込まれてしまう。タンクローリーも避け切れずに横転し、救助のヘリコプターさえ墜落。レッカー車の運転手チョバク(チュ・ジフン)も頭を抱え、いつもの日常は一変してしまう。「生存者116人 全員孤立」の文字通り、橋に取り残された人々は、通信障害によりなにが起こったのか把握することも救助を要請することもできない状況に。まさに「脱出率0%」の最中、さらなる脅威が視界も遮られた濃霧の中から生存者に襲い来る。なんと“それ”は国家機密計画「プロジェクト・サイレンス」と呼ばれる軍事実験体だった。ジョンウォンたちは「戦わなければ皆殺し」の極限状態へ追い込まれていくことに。
あわせて解禁となったポスタービジュアルでは、ジョンウォンと娘のギョンミン(キム・スアン)、チョバクと愛犬のジュディ、そして「プロジェクト・サイレンス」のカギを握るヤン博士(キム・ヒウォン)をはじめ、橋の上に取り残された人々が写しだされている。戸惑いと絶望の表情を浮かべる彼らの背後には、霧の中からこちらを狙い定めているかのような眼光が。絶望<橋>を渡り切れるのか目を引くビジュアルに仕上がっている。
さらに、“最悪”の連鎖に巻き込まれるジョンウォンと娘ギョンミンの姿を捉えた場面写真も解禁となった。なにかに怯えるような表情で身を寄せる2人だが、妻を亡くしたあと2人っきりの生活となり、意思疎通がうまくいかず良好的とは言えない関係だった。そんな2人が絶体絶命の状況下で、どのように手をとりあうのかも見どころだ。
ジョンウォンたちは愛するものを守り抜けるのだろうか?緊迫した状況で展開するパニックスリラーを楽しみに待ちたい。
文/鈴木レイヤ