「我慢すれば丸く収まる」はいつか崩壊、爆発・破綻しない関係のコツ
みなさん勘違いしているのは、我慢したことはどこかに消えてなくなると思っていること。
我慢は翌日にはリセットされて、きれいさっぱり忘れられると思っていませんか?
恐ろしいことに、我慢は自分の中で蓄積され、恨みに変わって残り続け、時を超えて腐敗し、ガスを発生させ、巨大化して自分に戻ってきてしまうのです。
「こじらせ言葉」を使う人は、我慢しているうちに人を非難するような心の状態になり、相手を責める言い方になっていることが多いものです。
あなたは心当たりがありませんか?理不尽な思いをしたけどグッと我慢して何年経っても忘れられず、今でもモヤモヤしている出来事が。
そして、似たようなことが起きると、感情が爆発してしまうことが。
私も昔は我慢を美徳と思っていたので、元彼と同棲していたとき、苦手な家事も全部やっていたけど、結局爆発してしまいました。
離婚はその究極の形。人生の伴侶として選んだ相手に遠慮して、我慢が溜まり続けた結果です。我慢が蓄積されると、結婚当初は気にならなかった相手の些細な言動がイライラの原因となり、さらにそのイライラが新たな我慢のタネになり、限界を超えて離婚に至る……。
ここで注目してほしいのは「我慢でやり過ごせることはない」と自覚すること。我慢は100%蓄積され、最終的に崩壊するんです。
そして離婚するとき裁判になるのも、今まで自分の意見を言ってこなかったから。何年分もの溜まりに溜まった不満を相手にぶつけてしまうから、泥沼になってしまう。自分も相手も話し合いができなくて、裁判に持ち込まないと道が決まらなくなっています。
そうなってほしくないのでキツい言い方になりますが、多くの女性は話し合うスキルがゼロなんです。
裁判をして慰謝料100万円を勝ち取っても、弁護士を頼んでいたら逆にマイナスになってしまいます。素直な気持ちが言えないばっかりに、時間もお金も労力も莫大にかかって、損をすることに。
普段から自分の素直な気持ちを伝えて、不満を溜めていなければ、もっとスムーズに離婚できることは多いのではないでしょうか。
離婚だけでなく友人関係でのお金の貸し借りや、仕事などさまざまなシチュエーションで、お互いに我慢しない関係性ができると、大事にならずお金も時間も労力も失わないことが多いのです。
「私はいろいろ我慢しているし、不満を溜め込んでる。ヤバイかも……」と気づいた人や、自分の思いを素直に伝えられない人におすすめな対策を2つ紹介します。
(広告の後にも続きます)
対策①曖昧に答えるだけでいい
ちょっとした違和感には「ん?」「え?」「あー」と反応しましょう。
愛想よく「それいいね」なんて言わずに、曖昧に悩んでいるようにしたり、「一旦考えます」と言ったりしておけばOKです。
すぐにきちんとした返答をしなくていいんです。
また、人間関係をこじらせている人は、大丈夫じゃないのに「大丈夫ですよ~」とニコニコ対応して不満が溜まりがち。
NOと言うのが苦手で、いざNOを言うときに「やりたくない!なんで私がやらなきゃいけないの⁉」と強い言い方になってしまうこと、ありませんか?
はっきり拒絶すると、相手からは反発されやすいので喧嘩になってしまうことも。
拒絶などの〝ゼロヒャク思考〟になってしまいがちな人は、やりたくない提案をされた場合は「あー」と曖昧に返事をしておくと、時間をおけば断りやすいですし、相手が察してくれたりします。