ゲームをするためにディスプレイを購入したい人へ。大きさは同じなのに1万円程度で購入できるものと、数十万かかるディスプレイの違いを知っていますか?
ゲーム用のモニターの選び方は?(画像:写真AC)
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必ずしも「高額」にこだわる必要はないかも?
そろそろクリスマスということで、「自分へのご褒美に奮発して欲しいものを……」と考えている人も多いのではないでしょうか?
「PCディスプレイを買ってゲームを大画面で楽しみたい」と考える人もいるでしょう。ゲームだけでなくノートPCの拡張画面としても使えるPCディスプレイは有力な選択肢です。
いざ選ぼうとすると、同じサイズなのに値段が1万円から数万円と、実にさまざまな商品があり、「何が違うの?」「どこを見て判断すればいいの?」などと、戸惑う方もいるでしょう。
そこで今回は、全国チェーンの電気店で働く店員のAさんに、「ディスプレイのサイズは同じなのに、1万円の商品と数万円の商品では何が違うの?」と、わかりやすい質問を用意し、答えてもらいました。
ーーサイズは同じなのにどうして「1万円」や「数万円」と値段の差が出るのでしょうか?
Aさん:大きな違いとしては4か所あります。価格が高い方が、リフレッシュレートと応答速度、解像度、コントラスト比が良いです。
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どういうことなのでしょうか?
まず、「リフレッシュレート」は1秒間に映像を何回更新できるかを表した数値で、映像の「残像感」に影響します。ゲーム中の素早い動きに対するブレを減らしてくれます。ただ、この数値が高ければ高いほど消費電力やコスト面、出力機器への負担がかかるというデメリットもあります。
ゲーム向けに、多くの電子機器メーカーが「144Hz以上」のリフレッシュレートを推奨しています。これだけあれば、動きの激しい格闘ゲームなども違和感なく遊べるようです。
続いて、「応答速度」は画面表示までの遅延の程度を指します。応答速度が低いと物体の輪郭がぼやけて視認しづらくなるため、ゲーム用途の場合は「1ms」以下の応答速度が推奨されています。ただ、応答速度が1ms以下の製品であれば、リフレッシュレートも144Hz以上である商品が多いようです。
「解像度」は、画像のピクセル数を「横方向×縦方向」で示した数値です。解像度が高いほど細部まで高精細な描写がされます。一般的に、ディスプレイサイズが30インチ以下であれば、FullHD(1920×1080)か、WQHD(2560×1440)で十分楽しめるようです。それ以上の大きさの場合は4K(3840×2160)で、ストレスなくプレイできるといいます。
「コントラスト比」は、画面上の黒と白の明るさの比率を示す値です。この数値が高いほど、映像をはっきり映し出すことが可能です。グラフィックの美しさが売りのゲームをプレイする場合は、コントラスト比が高いディスプレイが活きるといえるでしょう。
安くてスペックが高くないディスプレイでも、ゲームをプレイすること自体に問題はないですが、値段が高くスペックが優れた製品では、ストレスの少ないプレイや、より高い没入感といったゲーム体験ができる、といえそうです。
今回は「ゲーム用途」でディスプレイ選びの参考にできる情報をまとめましたが、アニメ作品の作画の美しさを心ゆくまで堪能したいという場合でも、「解像度」や「コントラスト比」などをはじめとしたスペックが関わってきそうです。