『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』で30年ぶりに「忍たま」を視聴 → あの人格好良すぎん?

えっ、「忍たま」って令和に映画とかやる感じのコンテンツだったのか!? 2024年12月20日から公開となる『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』の話を聞いた時の第一印象がそれだ。

断じて「忍たま」を軽く見ているわけではない。私は光GENJIが「勇気100%」を歌っていた頃に毎週TVで見ていた。原作の『落第忍者乱太郎』を読んだことは無いが、アニメは放送開始第1話をリアルタイムで見ている。最古の「忍たま」ファンの1人を名乗って差し支えないだろう。

しかし、もう30年は見ていない。試写会の案内を頂いた時にはブランクの長さに一瞬の迷いがあったが、今どうなっているのか気になったので見に行くことに。

・忍たま

現在40代くらいまでの全日本人は、人生のどこかで「忍たま」を見て育っていると思われるので、今さら基本的な説明は不要だろう。1993年から現在に至るまで、ほぼ途切れることなく放送され続けているガチな国民的アニメだ。

今になって知ったが、私が見ていた1話30分のバージョンは、全体で見るとけっこうレアらしい。1期だけだったらしく、以降は1話10分になって今に至るもよう。

じゃあ若いファンは平日の10分間のを追い続けているってことか。凄まじい話である。しかし私が子供のころからやっている長寿アニメには、声優が変わったり主人公グループに変化があったりしたものも珍しくない。

もしかしたら「忍たま」の3人組も変わってるかもしれないな……

……

……

……

……

驚くほど変わってねぇぇええ!!!

30年も経ってなお、乱太郎、きり丸、しんべヱは声もムーヴも当時のままであった。それどころか1年は組みの連中は、未だにそろって忍術の習熟度がいまいちな様子。そして相変わらず土井先生は神経性胃炎を抱えていた。

(広告の後にも続きます)

・天鬼

さて、本作は「ドクタケ忍者隊最強の軍師」ということで、忍術学園の敵勢力であるドクタケ側に、天鬼という凄まじく腕の立つ謎の忍者が加わって色々と起こるという話だ。

そしてこの天鬼さんの正体は土井先生。PVで普通にバラされているし、何ならポスターに顔が出ているのでネタバレではないのだろう。

我らが土井先生が、どういうわけか敵であるドクタケ側に入り、天鬼と名乗って忍術学園サイドと戦うことになるのだ。

そこで描かれる劇場版特有のガチ戦闘がヤバい。天鬼は6年生ら相手にまったく手加減無しに刀や棒手裏剣っぽい武器を使うのだが、まさか「忍たま」でここまで殺意を感じる戦闘を見るとは思わなかった。

ギャグ時空で普段はそんなにシリアスなことにならない作品が、劇場版だと油断ならない展開になる時特有の味わいを楽しめる。