この画像には、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた棒渦巻銀河NGC 2566が映っています。NGC 2566は、とも座の方向、約7600万光年の距離にあります。地球に対して銀河円盤が傾いているため、NGC 2566は楕円に近い形に見えています。

銀河の中央には星々からなる棒状の構造があり、「棒」の両端から渦状腕が伸びています。黄色みを帯びた中央のバルジの中心部は青く明るく輝いています。銀河全体に塵の雲が暗く映っており、渦状腕には青や赤の星々の輝きがまだらに斑らに見えてます。

なお、放射状の光のすじ(「回折スパイク」と呼ばれます)を伴う星は、私たちの天の川銀河にある星です。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年12月16日に公開されました。

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker

(参照)ESA/Hubble