レーシングブルズ首脳陣、新人アイザック・ハジャーと角田裕毅のコンビネーションに期待「ユウキの成熟ぶりはチームにとって重要」

 2025年からレーシングブルズに改称されるRBは、同年のドライバーラインアップが確定。5年目の角田裕毅と、ルーキーのアイザック・ハジャーがペアを組むことになった。チーム首脳陣は、ふたりのコンビネーションに期待を寄せている。

 2024年のRBは、角田のチームメイトにダニエル・リカルドを迎えたが、シーズン途中でリアム・ローソンに交代。そのローソンと角田が、トップチームのレッドブルで成績の振るわないセルジオ・ペレスの後任候補と言われていたが、来たるシーズンに向けて昇格を果たしたのはローソンで、角田はジュニアチームでの5シーズン目を迎えることになった。

 そしてローソンの抜けた穴を埋める形でF1デビューを果たすのがハジャー。今季のF2ではガブリエル・ボルトレト(ザウバーからF1デビューが決定)と最終ラウンドまでタイトルを争ってランキング2位に入るなど躍進を遂げた20歳だ。

 チーム代表のローレン・メキーズはハジャー加入の発表に際し、ハジャーのここ最近の躍進を称賛した。

「彼のF1への道のりはまさに素晴らしいものだった」

「ジュニアカテゴリーのシングルシーターで数々の印象的な結果を出し、驚くべき成長を遂げている。彼はトップレベルで競うために必要な才能と情熱を持ち合わせており、すぐに(F1に)適応して大きなインパクトを与えると確信している」

 さらにメキーズは、F1での4シーズンの経験を通して成熟した角田の存在が、チームにとっては重要なものになると述べた。

「ユウキとアイザックは素晴らしいチームを組むことになると信じている」

「ユウキは貴重な経験を持っており、これまでに並外れた粘り強さと成熟ぶりを見せてきた。これは我々が2025年に目標を達成する上で非常に重要だ」

 またチームのCEOであるピーター・バイエルは、ローソンのレッドブル昇格を祝福。さらにこう続けた。

「まず、リアムのレッドブル・レーシングへのステップアップを祝福しなければならない。姉妹チームとして、またF1の次なる才能を育てる育成機関として、我々の戦略的目標はドライバーを次のステップへとサポートすることだ」

「今回の(ローソンの)昇格とアイザックのVCARB加入は、モータースポーツ界で最高の若手ドライバーを育てるという我々の長年の取り組みを証明するものであり、レッドブルのジュニアプログラムのコンセプトを証明するものでもある。若いドライバーを起用することで、より若い観客に語りかけるというミッションにも繋がる。新しいファンや既存のファンと共に歩む道のりを楽しみにしている」