毎年恒例、年賀状の「隠しメッセージ」。

 そもそも年賀状なんて、もう昔の文化で「年賀状じまい」なんて言葉も登場するほど、今の若者にはあまり興味がないのかもしれません。

 しかし、そんな年賀状もじっくりみると、面白い仕掛けがあるわけで、発見した時の喜びもひとしお。今回はそんな2025年度版の、年賀状から「隠しメッセージ」を探していきます。

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■ 年賀状隠しメッセージとは

 知っている人は知っているけども、知らない人は知らない「年賀状隠しメッセージ」。普段何気なく手に取る年賀状のあちこちには、こっそり隠されたマークやその年にちなんだ文字が隠されています。

 たとえば、2024年は辰年なので「辰」のマークや「2024」などが仕込まれていました。これが年賀状では毎年の恒例行事となっております。

 ほかにも、年賀状の「無地」では毎年、料額印面に富士山がデザインされていますが、2022年と2023年では、ともに描かれた雲の数がその年の数と一致していました。



 2021年には雲は0でしたが、2022年には右に去る雲が1、新しくやってきた雲が左に2描かれ末の数字2と一致。翌年2023年には同じく右に去る雲が1、新しくやってきた雲が左に3描かれていました。

 果たして、2025年はどんなものがあるのでしょうか。

 なお、「隠しメッセージ」という性質上、本稿はどうしても「ネタバレ」になってしまいます。自分で調べたいという方は、今すぐ回れ右、ご退出ください。

■ 年賀状隠しメッセージ探してみた「富士山」

 まずは、先ほど紹介した「富士山」が料額印面に描かれた、無地バージョンの年賀状の隠しメッセージ。

 毎年恒例の「富士山」ですが、2024年では右の去る雲3つはあったものの、左からの雲が0という結果で、毎年チェックする筆者は大変困惑してしまいました。

 2025年は「鏡富士」となっており、何やら意味深。そこで、雲の数を数えてみると、上に4つ、下に3つ合計「7個」の雲があります。



 そしてこの7の意味は恐らく、2025年は「令和7年」ということで、令和7年をさすのではないかと考えます。ちなみに、この「7」という数字は他のデザインにも仕込まれていました。

■ 毎年恒例「隠れミッキー」は令和7年にちなみ7個

 続いてディズニーです。メインのキャラクターについては2021年から2024年まで、くまのプーさんが使用されていました。毎年毎年ストーリー仕立てになっていましたが、2025年は2020年以来5年ぶりに「ミッキー」が復活しています。

そしてディズニー年賀といえば、「隠れキャラクター」探しが目玉の一つ。2025年用はミッキー柄のデザインということで、「隠れミッキー」。年賀状のあちこちにミッキーの絵柄が隠されています。

 郵便年賀.jpにある公式発表によると、2025年は令和7年ということで隠れミッキーが7個隠されているそうです。

 ディズニー年賀も、まずは料額印面の絵柄からみていきましょう。ちなみにここにも、「隠れミッキー」は存在しています。

 隠れミッキーについては、それぞれ探していただくとして……ここで大きく注目したいのはミッキーがついている餅。ヘビのように伸びた状態が描かれていますが、かなり意味深です。



 実はこれを上下逆さにして左右反転させると「巳」という漢字に似ています。単純に「ヘビ」を表しただけなのか、狙ったのか。その辺はある意味「ディズニー」のみぞ知る「ファンタジー」として捉えておきましょう。

■ 「かがみへび」

 次に、無地のインクジェット用年賀状を見ていきましょう。

 ヘビを鏡餅にみたてた「かがみへび」と呼ばれるイラストが描かれています。このとぐろをまく様子から、これも見方によっては「巳」にも見えるような?



 また「朱書き」部分のイラストでは「ヘビ」が「7」という数字を表現しており、こちらは「令和7年」の「7」となります。

■ 「巳と松竹梅」

 続いて、無地の「巳と松竹梅」という年賀状。

 巳と松竹梅というぐらいですので、料額印面では松竹梅の模様をしたヘビの形で「巳」の漢字を表現。また、年賀と書かれた朱書き部分のイラストでは平仮名で「み」という文字が使われております。



 ここまでくると、隠しというよりも、「そのまま」に近いため、隠しメッセージ探しの初心者向けといったところ。

■ 絵入り[寄付金付]の「巾着袋」

 絵入り[寄付金付]の「巾着袋」バージョンのデザインをみていきます。



 こちらにも随所に「巳」「み」があしらわれております。見てすぐわかるデザインなので、これも初心者向け。お子さんが挑戦するには、ちょうどいい難しさではないでしょうか。

■ 「幾何学模様」

 続いて、絵入り[寄付金付]の「幾何学模様」バージョン。

 料額印面をパッとみると「二2」「ニロ」「二2」「二5」に見えて意味不明ですが、2文字目だけを拾うと「2ロ25」。2025年に読めます。



 あともう一つ気になったのが、「2」を表す文字が数字よりも「己」に似ていること。これはもしかしたら、形が「巳」に近いことから、あえてそれっぽい字体にしているのかな?と、もしそうならなかなかエグいですね。

■ 年賀状隠しメッセージ探してみた「共通」

 さて、最後にまとめて紹介するのが、年賀状の下の部分。ここにもメッセージが仕込まれています。



 これも毎年恒例ではありますが、今年は「へび」「み」「巳」と「巳年」の文字オンパーレードです。「ヘビ」のイラストが目に行きがちですが、実はこの様に隠されていたりするので、探してみると面白いです。

■ その他にもまだまだあるかも

 今回紹介したものは、販売されている年賀はがきの一部です。これ以外にもデザインパターンはあり、その中に「隠しメッセージ」がある可能性もあります。

 たとえば「ディズニー」のものは、下部の「くじ番号」エリアに隠れミッキーがあります。今回はあえて場所を紹介しませんが、ディズニー年賀はがきを手に入れた方は、是非とも探してみてくださいね。



<参考・引用>

ディズニー 年賀

大阪・関西万博のブランディング推進のため「EXPO 2025 Design System」を策定

2025(令和7)年用年賀はがきのデザイン

(たまちゃん)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By たまちゃん | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024122102.html