俳優・谷原章介(52歳)の長男で、「第37回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でフォトジェニック賞を受賞した谷原七音(21歳)が、ニュース番組「ABEMAエンタメ」(ABEMA)に出演。実父・いしだ壱成への思いを初告白した。

谷原七音は、俳優のいしだ壱成と元タレントの三宅えみさんの間に生まれ、3歳の時に母と谷原章介が再婚、芸能一家で育った。七音は幼少期を振り返り、「父や、そのお友達はみんな芸能関係者だったので、僕も小さい頃はテレビに出ることが当たり前だと思っていたんですよ。言い方を悪くすると、『そんなにすごくないこと』みたいな…」と回顧。

続けて「5歳の時に、父が出演した映画の試写会に初めて行った。お客さんが拍手している姿を見て、『お父さんってすごいんだな。俳優ってこんなに人の心を動かせるんだな』と思ったことがきっかけで、芸能界に興味はずっとありました」と話した。

父の偉大さを語る七音に、番組スタッフは「谷原章介さん、そしていしだ壱成さんの息子として生きることに、葛藤はなかった?」と質問。七音さんは「ないんですよね」とキッパリと回答し、「世間的には『ちょっと複雑なんじゃないか』と見られるかもしれないし、誹謗中傷みたいなものもあったけど、僕は1度もネガティブに考えたことはない。だって、肌の色を変えられないじゃないですか。目の色を変えられないじゃないですか。それと一緒です。そして、変える必要もない。生まれも僕はアイデンティティーだと思うんですよ」と胸中を吐露。そして「(いしだ壱成のことで)注目していただくことに、僕は感謝しかない。自分の一部だと思っているし、役者としてすごく尊敬しているので、そういう風に言ってもらえるのも幸せな限りです。ただ、父と母が愛情いっぱいに育ててくれなかったら、たぶんどこかで気にしちゃっていたと思うので、両親に感謝しかない。自分の生まれのことで閉じこもるっていうのは、僕の感覚ではないです」と生みの親、育ての親、それぞれへの感謝を語った。

今年11月に行われた、若手俳優の登竜門「第37回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」最終選考会で、応募総数1万3465人の中から一般投票で選ばれる「フォトジェニック賞」を受賞した七音。コンテスト参加の理由を「生まれのこともあり、いろいろ声をかけていただくこともあったが、最終的にうまくいかないことが多かった。『競争の中で成長は起こるもの』だと思い、挑戦した」と告白。

今回の結果については「グランプリを目指してやってきたので、正直に言うと悔しさみたいなものはあった」と打ち明けるも、「今後の順位が決まったわけではないし、賞をもらったからといって他のファイナリストよりも上にいるわけでもない。これからも変わらずにやっていかなきゃいけないと強く感じた」と今後を見据えた。

俳優という夢への第一歩を踏み出したばかりの七音は、憧れの存在として菅田将暉や山田裕貴の名前を挙げた上で、「すごく個性的で、ルックスもカッコいいけど人としてカッコいい。お芝居や生き様に憧れがあるので、そういう俳優になりたい」と意気込みを語る。

父・章介との共演について聞かれると、「恥ずかしくはないけど、まだ自分がそのレベルにないことは事実。いまは共演できるぐらいになるしかないです。いずれ共演できたらいいなとは思います」と笑みを浮かべた。

そして、実父・いしだ壱成との共演について直撃すると、「物心がついていなくて記憶がなくて、僕が何かを語れるほどではないんですけど…」と口を開き、「身内だからではなく、1人の役者として、あんなに自然で心情が揺さぶられるお芝居を僕はみたことがなかった。ドラマ『未成年』がすごく好きで、こんなお芝居があるんだなと思った。僕はまだまだ駆け出し者なので、共演する機会があれば素敵なことだなと感じています」と語った。