石丸伸二(C)週刊実話Web

裏金問題で10月の衆院選で大敗した石破自民党は少数与党に転落し、国会で大苦戦中だ。

そんな最中、今度は都議会自民党で裏金疑惑が勃発した。

都議会議員秘書が、そのカラクリを明かす。

「過去に都議会自民党が開いた政治資金パーティーで、自民党都議には原則、1人当たり100万円のパー券販売ノルマが課されていた。ただ、そのノルマを達成できれば超過分を都議会自民党に納めずに懐に入れるという暗黙の了解があったようです。政治資金収支報告書に記載していなくてもOKで、それが発覚したのです。少なくても、ここ10年はこうした悪慣習が定着していた。旧安倍派の手口とソックリといわれています」

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2019年12月と2022年5月に開かれたパーティーをめぐっては、一部不記載があったとして、自民党裏金問題を徹底して追及してきた神戸学院大学の上脇博之教授が東京地検に刑事告発している。

これを受けて東京地検特捜部は、都議会自民の関係者から本格的に聞き取り調査を始めているという。

「疑惑議員は自民党都議30人のうち十数人、元職も含めると20人近くに上るとみられている。ちょろまかした額は人により異なるが、多い議員では数百万円単位。特捜部は立件ラインを100万円と定めたという情報もあるだけに、最終的に起訴されるのは10人前後になる可能性がある」(全国紙司法担当記者)

さらに深刻なのは、この疑惑がまたまた国会議員にも及びそうな点だろう。

自民党都連には国会議員も属しているからだ。

都議選&参院選で大敗確実

先の総選挙では自民党裏金議員は非公認や「比例重複なし」を科された。

となれば、都議会自民党でも裏金疑惑が弾ければ同様の対処が求められることになる。

「2025年夏には都議会議員選挙と参院選が行われる。都議選では今夏の都知事選に出馬し、次点と大善戦した広島県安芸高田市の石丸伸二前市長が地域政党を立ち上げる意向を示している。また、小池百合子都知事が特別顧問を務める『都民ファーストの会』も若手党首を擁立し、第1党を狙うという話もある。都議会自民党裏金問題で逮捕者が出れば、自民党は都議選で石丸新党、都民ファーストの会にボロ負けし、第3、第4党に転落するかもしれません」(自民党関係者)

事は都議会自民党内の話だけにとどまらない。自民党は、参院でかろうじて多数を形成しているが、都議会自民党の捜査状況次第では、参院選も大逆風が吹き荒れるからだ。

石破政権にとって明るい未来が来る日は、限りなく遠いと言わざるを得ないのだ。

「週刊実話」1月2日号より