損得勘定“だけ”で人と付き合ってもいいシンプルな理由…お金に限らず、「あの人といると心地いい」は、結局自分の得になっている

一般的に、損得だけを考えて人と付き合うことは美徳とされていない。むしろ日本では批判されることが多いだろう。だが、金銭的な損得だけではなく、「自分が心地いい」、あるいは「この人といるとしんどい」という視点から考えると、人間関係を損得で推し量ることもできそうだ。

書籍『女子のコミュ力』より一部を抜粋・再構成し、損得で人と付き合うメリットを紹介する。

合わない人が近づかなくなる方法 まずは得について考えてみる

感覚の合わない人があなたに近づかなくなる方法は、「目的意識をあなた自身がしっかり持つこと」です。

相手が話しかけてくるから、相手が連絡してくるから、相手が気に入ってくれているから、仕方ないから……などは全て「相手」が主語になっている話。

相手がしたいことを優先している限り、あなた自身が二の次になっていることにまず気づきましょう。

そして、目的意識をあなたが持つにあたって大事なことは、「どうしたら自分がもっと得するか」、そこにつきます。

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メリットのある人を優先すると……

私は長年所属している経営者塾の交流会でも、話しかけられた際、興味がなかったり、自分が得すると感じなかったりしたら一瞬で離れます。

前述したように、自分にとってどうでもいい人は相手にしないほうがいいのです。誰しも限られた時間の中で、いかに自分にとってメリットのある人と出会えるかは非常に大切なこと。

得ばかり考えることに罪悪感を持つ人も多いようですが、自分の得を追求することの何がいけないのか、改めて考えたことはありますか?

あなたが幸せになったり、あなたのステージが上がると、家族や周囲もいい思いができるのです。それは悪いことでしょうか?

逆に、どうなったら自分の周りが喜ぶか、幸せになるかを考えると、自分自身が強くなるしかないのです。では、どうやったら強くなれるのか。

それは、本音を伝えることに加え、自分にメリットを与えてくれて、自分を引き上げてくれる人といかに出会うかにもかかっているのです。

そこに集中したほうが、自分や家族、大事な人が、より幸せになる。

得することを追求することで、幸せになる人が増えるんです。私は、自分と周囲(家族や仕事を含めた仲間たち)をより幸せにするために、自分が得することを最優先してます。

日本では、自分のため自分のためというスタンスの人は「強欲」とか「はしたない」と思われるフシがありますが、本当にそうでしょうか?

人のために頑張っている人のほうが偉い、という幼少期からの教育(これも美徳ですね)が、私たちに刷り込まれている気がします。

でも、よく言うシャンパンタワーの法則のように、自分がまず満たされていないと、周囲の大事な人たちを満たすことはできません。

まずは自分がハッピーになること、すなわち得することを大事にしましょう。