どれだけ辛くても貫く「漢という生き様」
――たくさんの人の支えがあって、今があるということですが、それにしても、どんなときも「漢でいる」のは大変ですよね。
僕らのお仕事って、失敗が許されないんですね。ひとつ失敗したら、それで全部お仕事が飛んでしまう。今の政治家のセンセイ達とは大違い(笑)。
人生、成功するのは本当に難しいこと。でも、失敗する人はいくらでもいますよね?
失敗は至るところに転がっていて、成功できる人はほんの一握りなわけだから、失敗しないことって実は、成功する以上に難しい。
それを考えると、息が詰まることもありますよ。
――それは「角田師範」という肩書が常に付きまとうためでしょうか?
「師範」って肩書きがつくと、「角田信朗プラスアルファ」できちんとしていないといけないでしょ?(苦笑)
僕だって羽目を外したいときもあれば、いい加減にやりたいって正直思うこともありますけど、「K-1の角田」だったり、「角田師範」であることって、そんな緩んだ気持ちを引き締めてくれるんですね。
――「漢」のイメージが強すぎて、「背負い過ぎている」と思うことはありますか?
まぁ確かに「漢」を背負うのってしんどいことだとは思うんだけど、そこを「花の慶次」の例えで云うなら、
だがそれがいい、と(笑)。
取材・文/集英社オンライン編集部 写真/立松尚積