約7年前にSNSが炎上、仕事はゼロに…ドン底を経験した角田信朗が『傾奇者恋歌』の歌詞にみつけた「漢の生きざま」

どれだけ辛くても貫く「漢という生き様」

――たくさんの人の支えがあって、今があるということですが、それにしても、どんなときも「漢でいる」のは大変ですよね。

僕らのお仕事って、失敗が許されないんですね。ひとつ失敗したら、それで全部お仕事が飛んでしまう。今の政治家のセンセイ達とは大違い(笑)。

人生、成功するのは本当に難しいこと。でも、失敗する人はいくらでもいますよね?

失敗は至るところに転がっていて、成功できる人はほんの一握りなわけだから、失敗しないことって実は、成功する以上に難しい。

それを考えると、息が詰まることもありますよ。

――それは「角田師範」という肩書が常に付きまとうためでしょうか?

「師範」って肩書きがつくと、「角田信朗プラスアルファ」できちんとしていないといけないでしょ?(苦笑)

僕だって羽目を外したいときもあれば、いい加減にやりたいって正直思うこともありますけど、「K-1の角田」だったり、「角田師範」であることって、そんな緩んだ気持ちを引き締めてくれるんですね。

――「漢」のイメージが強すぎて、「背負い過ぎている」と思うことはありますか?

まぁ確かに「漢」を背負うのってしんどいことだとは思うんだけど、そこを「花の慶次」の例えで云うなら、

だがそれがいい、と(笑)。

取材・文/集英社オンライン編集部 写真/立松尚積