1993年にテレビアニメが放送開始して以降、ミュージカルや実写映画など様々なかたちで幅広い世代から親しまれてきた「忍たま乱太郎」。その原作のなかでも特に人気の高い「小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師」を映像化した『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』(公開中)の舞台挨拶が、12月22日に新宿ピカデリーにて開催された。
「六年生全員集合!舞台挨拶」と題された今回の舞台挨拶には、潮江文次郎役の成田剣、立花仙蔵役の保志総一朗、中在家長次役の渋谷茂 、七松小平太役の神奈延年 、善法寺伊作役の置鮎龍太郎、食満留三郎役の鈴木千尋と、その名の通り忍術学園の六年生キャラクターを演じたボイスキャスト6名が勢ぞろい。
「六年生キャストで集まるという、こういった機会が初めてなので緊張しておりますが、(劇中の六年生たちの年齢である)15歳の気持ちでがんばりたいと思います」と保志が挨拶すると、神奈は「劇場版は普段の『忍たま』とは一味も二味も違う。今回はどんな話になるんだろうなとワクワク、緊張もしました。どうシリアスに演じられるだろうかと考えました」と、劇場版の制作が決定した時の心境を告白。
【写真を見る】アフレコ中に声が出なくなった成田剣が振り返る、抜群のチームワークを感じさせるエピソードとは / [c]尼子騒兵衛/劇場版忍たま乱太郎製作委員会
完成した作品について渋谷は「血が出るシーンもあってびっくりしたんですけど、その後すぐにコミカルなシーンが来て、コントラストがすごくおもしろかった」と、緩急の付け方を絶賛。保志も「観た直後はすごいさやかな気持ちになりました。やっぱりこれが『忍たま』だな」と語り、鈴木は「深い絆を感じました」、神奈は「最後『あ〜よかった!』と終わる、心が動く時間を作ってくれる劇場版はすばらしいなと思いました」と、それぞれ劇場版ならではの魅力を熱弁。
アフレコ時のエピソードの話題に移ると、成田は収録1日目に声が出なくなってしまったことを明かし、「みんなが心配してくれて、一斉にのど飴をくれました。いままであんなにのど飴舐めたことない。寝たら翌日にはしっかり声も出るようになりました」と、本作のテーマである“絆”を感じさせるエピソードを披露。また、置鮎が「バラバラでいられる自由さが許されている関係性」、神奈が「自分自身でいられる、預けられる信頼感がある」など、個性豊かな六年生たちの抜群のチームワークについて語った。
シリアスさとコミカルさのバランスの良さや、劇場版ならではの魅力をアピール / [c]尼子騒兵衛/劇場版忍たま乱太郎製作委員会
最後に鈴木は「シリアスな展開、感動もアクションも盛りだくさんです!」、置鮎は「たくさん観てくださるとうれしいです」、神奈は「劇場版でしか味わえない『忍たま』の世界を味わい尽くしてください」とアピール。そして渋谷が「これから40年、50年と、映画も第4弾、第5弾と続けばうれしいなと思います」と期待感をあらわにすると、成田は「続けていくために皆さん、1日1回、2回は観ましょう!」と会場のファンに向けて呼びかけていた。
文/久保田 和馬