65周年を迎えた吉本新喜劇と、福岡で旗揚げした「九州新喜劇」による初めてのコラボ公演が、12月21日(土)によしもと福岡 大和証券劇場で開催されました。間寛平ゼネラルマネージャー(GM)を筆頭とする新喜劇座員に加え、九州新喜劇を再スタートさせた“熊本県住みます芸人”の安井政史らが出演。福岡ならではの笑いと感動に包まれた舞台の模様をレポートします!
出典: FANY マガジン
ネタコーナーも大盛り上がり
年の瀬の週末、福岡市内の百道(ももち)エリアはイベントや買い物客で大混雑! そんななか、よしもと福岡 大和証券劇場に吉本新喜劇がやってくるとあって、500席の会場は満席になりました。
前座を務めたのは福岡で活動するスポットライト(まいや、今田創士)の2人。この日の公演の見どころや今後の劇場イベントの紹介、そして拍手の練習を行いました。
ネタコーナーのトップバッターは、福岡よしもと所属のメタルラック(のなか、美意識タカシ)です。満席の場内にテンションが上がりながら、いつものキャラクターを活かしつつ、しっかりとアドリブも入れて笑わせました。
続いて登場したのは、インディアンス(田渕章裕、きむ)。はちきれんばかりの田渕のボケと、間髪入れずにツッコむきむのコンビネーションは、福岡でも全開です。
そして最後はミルクボーイ(駒場孝、内海崇)。どの世代にも通じるネタで、会場を巻き込みながら右に左に動き回る内海にお客さんは大爆笑でした。
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アドリブ連発で新喜劇を1時間延長?
そして、いよいよ新喜劇へ! この日は寛平GM、中條健一、西川忠志、新名徹郎、小寺真理、小林ゆう、野崎塁という吉本新喜劇メンバーに加え、九州新喜劇から安井、田中健二、メガモッツ・中川どっぺる、ひのひかり智、カイキンショウ・ショウきんが出演しました。
舞台は安井、メガモッツ・中川、ひのひかり智という九州新喜劇のメンバー3人が登場してスタート。博多の老舗ラーメン屋が舞台ですが、関西弁と九州弁が混在するほかでは見られないステージが展開されます。
そして、安井が持ちギャグ“いやーん!”と“ばかーん!”を同時に炸裂させるなか、お待ちかねの寛平GMが登場すると場内はひときわ盛り上がりました。
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野崎が独特なキャラクターを繰り出し、忠志が負けじと名演技と見ごたえのあるダンスを披露。中條と寛平GMのアドリブ連発に、チンピラ役のメガモッツ・池内も食らいつきます。
そして話が進むごとに、出演者同士のキャラクターがにじみ出て、アドリブでそれぞれをイジったりボケを拾ってさらに膨らんで……。アドリブの連発に笑いが増幅されたまま、エンディングを迎えました。
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カーテンコールで寛平GMは「中條との借用書のくだりはほとんどアドリブなんですよ、スゴない?」と満足そうに振り返ります。舞台の途中で、スタッフから「次の公演開場まで1時間ある」と説明を受けた寛平GMは、「あと1時間、新喜劇やってええの?」と言い始めたそうです。安井は「いやいやいや、とびっくりしましたけど、そのくらいアドリブだらけでした」と自由な“寛平スタイル”に驚いていました。
また、この日の舞台の見どころのひとつは、ひのひかり智と寛平GMの“化学反応”。寛平GMは「いやー、あれはなかなか……絡みにくいな」と振り返りますが、安井はすかさず「いや、師匠、たぶん智さんはめっちゃ手ごたえを感じてると思いますよ!」と語りました。
安井が「吉本新喜劇の皆さんの胸を借りて、九州新喜劇のメンバーはとても良い経験をさせてもらいました」と感謝を伝えると、最後に寛平GMは「安井政史を九州新喜劇の座長にしてあげたい、という思いで今回企画しました」と安井への愛を語り、コラボ公演は無事に幕を降ろしました。
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