なかなかFAテオスカー・ヘルナンデスとの交渉に進展が見られないロサンゼルス・ドジャース。現地では、もし流出した場合の“代替案”が報じられている。
現地12月21日、米メディア『The Athletic』は、「ドジャースがT・ヘルナンデス以外の右打者を模索」と題した記事を配信。具体的な選択肢に挙げられているのは、サンディエゴ・パドレスからFAとなったキム・ハソン、トレード移籍の可能性が浮上しているシカゴ・カブスの鈴木誠也、シカゴ・ホワイトソックスのルイス・ロバートJr.だ。
今回、記事を執筆した同メディアのケン・ローゼンタール記者は、「ドジャースが彼らの獲得にどれだけ本気なのか、どれだけ現実的なのかは、まだわからない」と前置き。関係者によれば、「T・ヘルナンデスが6600万ドル(約103億円)から7200万ドル(約113億円)の3年契約を求めている。契約期間が両者の争点ではない。金額が争点だ」という。
【動画】鈴木誠也vs山本由伸、3打席の全球ハイライト こうした中で注目度を高めている鈴木だが、カブス側としては、彼をトレードに出す気がなさそうだ。ただ記事内では、ヒューストン・アストロズからカイル・タッカーを獲得した同球団の動きに触れ、「来季スズキがDHに追いやられ、タッカーが右翼、ピート・クロウ=アームストロングが中堅、イアン・ハップが左翼になるだろう」と分析されている。
外野陣がやや飽和気味のカブス。同メディアが上記で指摘した通り、DHでの起用が濃厚な鈴木だが、「球団側も彼がフルタイムのDHを望んでいないことを認めている」。トレード拒否権も持つ日本の30歳だが、外野手として起用したい球団への移籍であれば、「トレードを承認する傾向が増すだろう」とも指摘された。
さまざまな推測が飛び交う今オフの移籍市場だが、はたしてどんな動きが見られるか。今後も彼らの一挙手一投足に注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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