「夢の国から修羅の国に」ディズニーランドが“ガチ勢”御用達のラーメン二郎系テーマパークへと変貌か…価格高騰・システム複雑化にファンからは悲しみの声も【2024 ビジネス記事 3位】

「共産圏のような風貌をした資本主義帝国」

アトラクションやショーだけでなく、グッズを買うのも一苦労。新エリアや新発売のグッズは初日で売り切れ、入荷未定になるものが多く、グッズがどうしても欲しい人は初日に頑張らないと手に入れることはできないという。

「システムの複雑化や事前準備の大変さなども目立って、今のディズニーは、とても家族連れで気楽に楽しむ施設ではなくなっています。先日2歳の長女を連れて行ったところ、低年齢向けの幼児食が食べられる場所がディズニーにはまったくなく、ブッフェをなんとか予約して昼食にありつけましたが、こうしたところも子ども向けではないんだなと思ってしまいましたね。

アトラクション目当てではなく、雰囲気を楽しめばいいといった意見もありますが、それにしては高い入場料です。チケットはあくまで、アトラクション込みですからね。今のディズニーのシステムや料金を考えると、行く前から疲れてしまうな、というのが正直なところ。それでもディズニーはまだ好きなので、ライトな層ももっと楽しめるようなテーマパークになって、本来の夢の国に戻ってほしいです!」(Aさん)

SNS上では現在のディズニーリゾートに対して、〈ディズニーが夢の国から修羅の国になった〉〈もう素人子連れファミリーでディズニーは無理なん……?〉〈昔はファミリーで気軽に入れたラーメン屋が、今や二郎系みたいになっちゃった感じ〉〈今の東京ディズニーは一見、共産圏のような風貌をした資本主義帝国だと思っている〉といった声があがっている。

ディズニーは夢ではなく、シビアな現実を見に行く場所となってしまったのだろうか……。

取材・文/集英社オンライン編集部