雪を使った遊びのひとつである雪だるまづくりも、熟練者になると芸術品レベルに昇華されるもよう。Xユーザー「雪だるま職人としにゃん」が12月18日に投稿したのは、「キン肉マン」に登場する超人「ベンキマン」です。

 ひざまずくポーズはもちろんのこと、背中に貼られた注意書きまで、雪だけで忠実に再現。個人制作とは思えない完成度に、ただただ驚愕です。

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 これまでにも多数の雪だるま作品を作り、SNSに投稿しているとしにゃんさん。ウルトラシリーズの「カネゴン」やダンダダンの「ターボババア」など、主に漫画やアニメに登場するキャラクターを、定番からトレンドまで幅広くピックアップして制作しています。





 これほどの出来栄えですから、造形関係のプロの仕業かと思いきや、普段は会社勤めをしており、雪像づくりは完全に趣味。10年ほど前にお子さんと一緒に作り始めたことをきっかけにハマってしまい、今ではすっかり冬の間の恒例行事となったのだそうです。

 大きな漬物桶でしっかり固めた雪を土台にして積み重ねたり、パン切り包丁や園芸用スコップなどを駆使して形を整えたりといった工程を繰り返し、作品一体あたりにかける時間はおよそ4~5時間と、意外にも短時間。あまり時間をかけすぎると溶けてしまうこともあるため、スピードが鍵を握るようです。





 今回は自身のお気に入り作品でもあるキン肉マンの中から、これを作ったらおもしろそうだなという、半ばノリのような形でベンキマンの制作に至ったようですが、やはり作るからには妥協はありません。背中の文字入れには、ハンダごてを使用するなど、相当に力が入っていることが細部から伝わります。





 としにゃんさんの住む地方では例年3月ごろまで積雪があり、今シーズンもできる限り作り続けたいとのこと。「アイデアはたくさんうかんでおりますので、雪が多ければ、庭先に大きな雪像を作りたいです」と意気込みを語りました。

 制作歴10年を誇りながらも、創作意欲が湧き続けているようすのとしにゃんさん。次はどのような作品で驚かせてくれるのか、活動に注目が集まりそうです。

<記事化協力>

雪だるま職人としにゃんさん(@mokomoko_2015

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024122302.html