「どうかお許しください」長崎MF秋野央樹は悩みに悩み抜いて...福岡に完全移籍。“在籍年数が1番長いクラブ”に感謝「大きく成長できたと感じています」

 V・ファーレン長崎は12月23日、秋野央樹がアビスパ福岡へ完全移籍することを発表。「秋野選手のこれまでのクラブへの貢献に心より感謝いたします」と記す。

 2019年7月から長崎でプレーしてきた30歳MFは、クラブの公式サイトで決断の理由などを明かした。

「来シーズンからアビスパ福岡に移籍することを決めました。僕は長崎をJ1へ昇格させることが自分の使命だと常に言い聞かせて全力で闘ってきました。プレーオフ仙台戦、終了直後。来シーズンも僕は長崎で戦う、このクラブを絶対に昇格させると決めていました。このクラブが僕自身にとって大切な存在だからです。

 しかしこのような決断に至りました。本当に悩みに悩んで悩み抜きました。長崎へのこの気持ちに嘘はありません。自分勝手な行動をとってしまうこと、昇格を成し遂げる前にクラブを離れる事をどうかお許しください」
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 長崎で約5年半。かけがえのない日々を過ごした。

「長崎に来てから沢山の経験をさせていただきました。あと一歩で成し遂げられなかった J1昇格、2度の大怪我、契約満了、トライアウト、再契約、3度のキャプテン、そして J1昇格プレーオフ。感謝しても仕切れません。

 その中でも怪我から復帰した時の2022年天皇杯の鹿児島戦、2023年甲府戦の光景を忘れたことはありません。長崎に来て、自分は選手としても1人の人間としても大きく成長できたと感じています。それは日々、切磋琢磨するチームメイトや素晴らしいコーチングスタッフ、フロントスタッフ、メディカルスタッフ、マネージャー、ボランティアの皆さん、長崎で出会ってくれた沢山の仲間、友達、そして温かすぎる最高のファン・サポーターの皆さんのおかげです。本当にありがとうございました」

 最後にもう一度、感謝を伝える。

「V・ファーレン長崎の来シーズンのJ1昇格、そしてこれからの躍進を心より願っています。いつの間にか在籍年数が1番長いクラブになり、本当に忘れられない大切なクラブです。5年半ありがとうございました」

 また新天地の福岡を通じては、「自分らしく日々の練習から100%で取り組み、アビスパ福岡の力になれるよう精一杯頑張ります」などとコメントした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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