サウジアラビアに行った選択を後悔? マンチーニ前監督が本音を吐露「過去に戻れるなら…」

 振り返ってみて、自身で思うところがあったのかもしれない。

 10月末にサウジアラビア代表の指揮官を退任したロベルト・マンチーニが、母国イタリアの代表監督の座を去った決断に悔いをのぞかせた。『Rai』の番組でのコメントを『Gazztta dello Sport』紙が伝えている。

 マンチーニは2018年にイタリア代表の指揮官に就任すると、2021年に開催されたEURO2020で下馬評を覆して優勝。53年ぶり2度目となる栄光をもたらし、母国の英雄となった。

 その後、2022年のカタール・ワールドカップを前に、まさかの2大会連続予選敗退となったが、FIGC(イタリアサッカー連盟)はマンチーニの続投を決定。EURO2024での雪辱を目指した。

 しかし、そのEURO2024の予選途中だった2023年夏、マンチーニは突如としてイタリア代表監督を辞任。FIGCのガブリエレ・グラビーナ会長との衝突も騒がれたが、直後に高額年俸でサウジアラビア代表の指揮を引き受けたことで、「カネの亡者」といった批判を浴びる。
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 EURO制覇の英雄扱いから一転、母国の裏切り者のように批判されたマンチーニは、さらにサウジアラビアでも苦戦。2026年ワールドカップ・アジア最終予選で低迷し、契約解消というかたちで秋にベンチを去ることとなった。

 現在フリーのマンチーニは、金を優先したとの声に対し、「私の歴史が物語っている」と強調。そのうえで、「過去に戻れるなら代表を去ることは選ばない」とも口にしている。

「グラビーナFIGC会長と分かり合っていなかったのかもしれない。困難な時期があったのかもしれない。違うふうになっていたかもしれない」

 いずれにしても、すべては過去のことだ。マンチーニは近く、現場復帰する意向をうかがわせた。

 先日もローマ新監督就任の可能性が騒がれた指揮官は、「誰からもコンタクトはなかった。だが、何かあるだろう。時間の問題でしかない」と話している。

 インテルやマンチェスター・シティ、そしてイタリア代表で数々のタイトルを手にしてきた指導者だけに、今後も声はかかるだろう。イタリア人指揮官は、次にどんな挑戦を選ぶのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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