12月21日に南雄太氏の引退試合が開催され、現在45歳のレジェンドと共に戦った名手が集結した。最大のハイライトとなったのが、最終盤のオウンゴールだ。
現役時代同様にGKを務めた南氏は、掴んだボールを自分が守るゴールに投げ入れたのである。そう、2004年5月に行なわれた広島戦での出来事のように。
当時は柏でプレーしていた守護神は、味方へのスローインを直前に“キャンセル”。その結果、後ろのゴールに叩き込んでしまうという、Jリーグ史に残る珍場面を生み出していたのだ。
20年の月日を経ての再現は話題を呼び、中国でも報じられた。これを受け、著名なXアカウントが「中国のサッカーファンの間でも『伝説のオウンゴール』のGKとして知られている南雄太選手。引退試合でのOG再現が早くも中国でニュースに」と情報を発信すると、南氏が反応。次のようなコメントを寄せた。
「昨年引退が決まってから中国のメディアから取材されたのですが、あのオウンゴールで中国でわたくしは三笘選手と同じくらい有名だとその時の記者に言われたのですが、どうやらそれは本当のようです。爆笑」
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振り返れば、南氏は今年3月に播戸竜二氏のYouTubeチャンネルに出演した際にも、中国での知名度に言及していた。
その際の発言によれば、取材の依頼が来たのは、中国で完コピと言えるほど、自身のオウンゴールと酷似したミスが生まれたことが大きかったようだ。
「その映像を見たら、本当に『俺か』と思うぐらい同じなの。こっちのサイドから向こうに投げようとして、やめて入っちゃった」と感想を伝えた南氏は、「中国でミナミさんは今、ミトマ選手くらい有名。中国のサッカー界でミナミさんを知らない人はいません」と告げられた事実も明かしていた。現地の大手テレビ局で、100回以上も“登場”したようだ。
なお、取材時のテーマは「どうやって立ち直ったか、ミスをした選手に教えてあげてほしい」。今回の引退試合にも参加した播戸氏にどう解決したか問われ、「時間が解決しました」と答えていた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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