今年の成人式、SNSで注目を集めたのがモデルの藤川らるむだった。一見裸に見える露出度の高い服装で成人式を訪れたと報告すると賛否両論となり、Xの投稿は1万リポストを超えた。「下品すぎる」などの批判的な言葉について、藤川自身はどう感じたのか。話を聞いた。
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「成人式は振袖じゃなくてもいいんだよ」
−−成人式の服装のポストが炎上しましたが、昨年末には振袖を着ていこうという投稿をXでしていましたね。
藤川(以下同) 実は成人式があること自体を忘れていて(笑)。同級生から連絡があって急遽行かなきゃとなったんです。振袖は後で撮影するのでいいかなと思い、あの服装で行きました。
−−シースルー衣装を選んだ理由は?
成人式って女の子は振袖かスーツとかの2択ですけど、普通のスーツを着てもちょっと面白くないなと思って。古着屋で買ったジャケットとスラックスをはいて、中はなんかシースルーがいいかなと思って、あの格好になりました。シースルーの下には肌色のインナーを着ているんですけど、トリックアートみたいに一見裸が透けているように見えるみたいな(笑)。
−−成人式の会場での反響はどうでしたか。
仲のいい友達やその家族からは「思ったよりも派手じゃないね。らるむちゃんだったらもっと派手に来ると思った」って言われました。
中学から芸能の仕事もやっていますし、昔から目立ちたがり屋というか。中学のときは血迷ってゴスロリとかきている頃もありましたし、中学生なのにランドセルを背負って学校に行ったりしてました。今思えば恥ずかしいですけど、いけてると当時は思っていたんで。学校に一人いる変な子みたいな感じでしたね。こじらせてました(笑)
−−成人式の写真を「成人式は振袖じゃなくてもいいんだよ」との言葉とともにXにアップすると炎上しました。反響についてはどう感じましたか。
もともとバズるかなとは思っていたんですが、思っていた以上に燃えてるなという感じでした。ただ地元の成人式にせっかく行くのなら話題になろうと思って。その結果があれだったんで、自分としては狙い通りでした。
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年間250本以上の映画鑑賞
−−Xでは「下品すぎる」「TPOを考えた方がいい」など批判的な意見も寄せられました。
そう捉える人もいるだろうし、別になんとも思わないです。式典とはいえど、私も含めた成人の子が主役。TPOがあろうが、主役は目立ってなんぼだと思っているので。
それに北九州の成人式ほどツッパっているわけではないし、あれには敵わない。もうちょっと派手にやっとけばよかったなって今では思います(笑)。
私は目立ちたがり屋なので、ああいう格好をしたいというのが潜在意識的にあるんだと思います。露出のある格好についても本当にかわいいと思ってやってます。SNSのコメントで「私だったら絶対こんな格好しないわ」というのがあったんですけど、そりゃ私しかこんな格好をしないのは知ってるし(笑)。同じ格好をする人がいたら逆にやめますよ。
−−藤川さんはモデル業の傍ら、年間250本以上を鑑賞するほどの映画好きでもあります。以前、インタビューで李相日監督の『流浪の月』(2022年)のセリフ「人は見たいものしか見ない」に感銘を受けたと語っていましたが、今回もそういう意識はありますか。
みんな、自分の汲み取りたいところだけを汲み取って、それを脳内で変換した意見しか言ってこないし、一部しか見てないんだろうなって。実際に私と会って話したら意見も変わる人もいるんでしょうけど、そこまでする必要もないですし。
言葉遣いが汚かったり、失礼すぎる反応には「えっ!」とはなりますけど、基本的にはネットの人って私が生きていく上では関わることがない人たちじゃないですか。だから好きに言っていただけたらと思います。
それに自分と違う考え方を知るのは好きなので、批判とか聞くのもおもしろいですね。勉強になります。私はあの服装の投稿は伸びるなと思って投稿したんですけど、もし私がより万人向けになりたいと思ったら、今回批判してきた人たちの意見も取り入れるべきじゃないですか。