二転三転するカブス鈴木誠也のトレード報道、地元メディアは退団示唆「移籍は来シーズン終了後より、今オフのほうが可能性は高い」

 12月上旬に突如として駆け巡ったシカゴ・カブス鈴木誠也を巡るトレードの噂が、いまもくすぶり続けているようだ。

 6日に米紙『New York Post』のジョエル・シャーマン記者が、「カブスはコディ・ベリンジャーか鈴木誠也のいずれかを放出する」と報じると、さまざまな憶測記事があふれ出た。鈴木のカブス退団説は、ベリンジャーがニューヨーク・ヤンキースにトレード移籍した後も完全に消えるまでに至っていない。

 その大きな要因は、カブスがヒューストン・アストロズからFAとなった大物外野手カイル・タッカーの加入だ。複数の米メディアは、タッカーが新たに加わったことで、同じ右翼手の鈴木誠也がはじき出されると推測。現状では、鈴木の残留説と退団説が入り乱れている状況だ。

 カブス専門メディア『Cubbies Crib』は、「当初は根拠のない、筋違いの噂として扱われていた話題だったが、カブスがあらゆる可能性を模索していることから、日本人スラッガーの退団説が現実味を帯びてきた。カブスのジェド・ホイヤーGMは、鈴木に興味を示しているチームのリストをジョエル・ウルフ代理人に提出し、鈴木が持つトレード拒否権を放棄する可能性を問いかけたという」と状況を説明した。

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 「ベリンジャーの退団で、鈴木のトレードの噂はほぼ終息した。しかし、『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者が、テオスカー・ヘルナンデスとの交渉が行き詰まっているロサンゼルス・ドジャースが鈴木を潜在的な選択肢に入れたと報じたことから、鈴木のトレードの噂は再燃焼している」

 カブスとの契約が2026年まで残っている鈴木は、契約が満了する1年前の来オフにトレード要員になるとも言われているが、そのさらに1年前の今オフにトレード市場に急浮上。同メディアは「東京で行なわれるドジャースとの開幕戦に、鈴木はカブスの選手としてメンバー入りする可能性は残っている。しかし、将来的に鈴木が移籍する可能性は、来オフよりも今オフの方が高い」として、鈴木の退団を示唆した。

構成●THE DIGEST編集部

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