歌詞より小説のほうが書きやすい!?
“ヤグルトさん”とはスガさんのお母様のあだ名だそうですが、スガさんの子ども時代の思い出やご家族のこと、暮らしぶりが描かれていて、読む側も不思議と懐かしい気持ちになりました。
あの頃の時代感のようなものがすごく上手に書けたと思います。自分で言うのも何ですけど、なかなかよくできていると思いますよ。小説を書くのがおもしろくて、クセになっちゃいました。
スガさんは歌詞も書かれますが、小説と歌詞は、書くときの共通点、または違いはあるんですか?
歌詞は「このときの、こういう人が抱く感情を例えば4文字で表現しなきゃいけない」といった制限が非常に多いんですよ。でも、感情をピンポイントで表現できる4文字の単語は存在しないことが結構あって、だから違う表現を考えたりするんです。だけど小説はその制限がないから、そのときの感情をそのまま文章にして書けるので、表現しやすかったし書きやすかったですね。
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新録6曲には“ジャストナウ”な気持ちを乗せて
アルバムには過去にリリースした4曲と、新録6曲が収められているとのことですが、新録6曲はどんな思いで創作されたのですか?
今回は、過去のことを書くのはやめようと思って、新録の6曲に関しては“ジャストナウ”の話題だけを歌詞に書きました。だから本当に、書かれているのは“最近の僕の頭の中”ですね。
2026年でデビュー30周年を迎えるスガ シカオさん。私自身、学生の頃から聴いていた憧れの方だったのでドキドキしましたが、本当に気さくな方で、曲のことや今回執筆された小説への思いなど、惜しみなく語ってくださいました。第二弾、第三弾の記事もお見逃しなく!
写真/筒井麻由 文/中野純子