ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウトが、新シーズンに向けて順調に準備を進めているようだ。ロン・ワシントン監督が『MLB Network』で語ったと米誌『Sports Illustrated』が報じた。
「マイクは出場する準備ができている。二度目の怪我の前、準備万端だった。メジャーリーグにいる選手の80パーセントができないことを、まだやってのけるのを私は見ている」
2024年のトラウトは開幕から好調だった。4月24日には両リーグ単独トップの10号アーチ。前日から2試合続けての本塁打を披露していた。しかし左膝を痛めて4月29日に故障者リスト入り。5月4日に手術を受けた。
リハビリを続けたトラウトは、7月23日にマイナーの試合で復帰したが、左膝に痛みを覚えて途中交代した。検査の結果、左膝半月板の損傷が明らかとなり、ふたたび左膝を手術。シーズン絶望となった。
24年の成績は、出場29試合、打率.220、10本塁打、14打点、出塁率.325、長打率.541。近年は毎年のように負傷しており、23年は82試合、22年は119試合、21年は36試合と、稼働率の低さが目立つようになってきた。
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怪我がちのトラウトは33歳。25年シーズンは少しでも守備負担を軽減するために、中堅手から右翼手か左翼手、あるいはDHへのコンバートが噂されている。
トラウトのコンバートについてワシントン監督は、「まだ話し合っていない。春季キャンプまで、チームがどのような形になるのか分からないからね。春季キャンプに入って、やるべきプラン(トラウトのコンバート)があれば、その時に対処する」とし、キャンプ時に話し合うと語った。
24年シーズンに球団ワーストの99敗を喫したエンジェルスは、今オフに菊池雄星やカイル・ヘンドリクスと2人の先発を加え、トラビス・ダーノー捕手、スコット・キンガリー内野手、ケビン・ニューマン内野手、ホルヘ・ソレア外野手らも補強。ワシントン監督は「25年は24年よりもいいシーズンにしたい」と決意を表明した。
2014年を最後にポストシーズンに進んでいないエンジェルス。新戦力の活躍に加えて、トラウトの出来が間違いなくチームの浮沈を左右する。
構成●THE DIGEST編集部
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