優勝候補が並ぶCブロック。プレミア王者・大津の対抗馬になる“タレント軍団”が…【高校サッカー選手権展望】

 2024年12月28日に開幕の第103回・全国高校サッカー選手権。出場48校がトーナメント形式で戦う同大会で強豪校がひしめくAブロックに次ぐ激戦区と言われているのが、Cブロックだ。

【動画】選手権予選決勝で高岡伶颯が決めた“3人抜きゴラッソ”をチェック!

 優勝候補が並ぶCブロックの本命は、プレミアリーグファイナル(横浜FCユースに3-0)を制した大津。U-17日本代表候補のDF村上慶(2年)、キャプテンの五嶋夏生(3年)らが守備のバランスを整え、清水エスパルス加入内定のMF嶋本悠大(3年)が中盤を仕切り、プレミアリーグWESTの得点王・山下景司(3年)が虎視眈々とゴールを狙う。センターラインがとにかく強固で、あまり隙が見当たらない。

 最大のキーマンは先のU-19日本代表合宿にも招集された嶋本。展開力、推進力に優れたボランチで、サイドハーフをこなす柔軟性もある。抜群のテクニックでフィニッシュにも絡む積極性も備え、今大会のスター候補生のひとりである。

 そんな大津と同じ“プレミアリーグ勢”の流経大柏が対抗馬。タレント力だけなら今大会屈指で、実際、Jリーグ内定者が2人(DF松本果成=3年は湘南ベルマーレへ、MF亀田歩夢=3年はカターレ富山へ)いる。エースの柚木創(3年)もハイスペックなタレントで、上手さと速さを装備。エース的な存在だ。

 大津と流経大柏が順当に勝ち上がれば、3回戦で当たる。実現すると、タレント力とタレント力のぶつかり合いになるだろう。
 
 ちなみに、ダークホースは矢板中央。堅守速攻のイメージが強い同校は今年、春先から3バックにチャレンジして攻撃的なスタンスで戦っているそうだ。伝統のセットプレーは健在で、最後尾にはU-18日本代表候補のGK藤間オタビオ広希(3年)が構える。

 もうひとつのダークホースは、日章学園。サウサンプトン加入内定のFW高岡伶颯(3年)、ベガルタ仙台内定のMF南創太(3年)が軸の攻撃サッカーは迫力満点で、波に乗れれば一気に頂点まで突っ走る可能性がある。

協力●松尾祐希(フリーライター)
構成●サッカーダイジェストTV編集部

【記事】「日本と同じ勝点16」「恐ろしい12得点5失点!」森保Jに匹敵する盤石ぶり! 躍進する“アジア2位”に海外驚嘆「狂ったように勝つ」
 
【記事】「なぜ日本の選手は謙虚なのか?」「はるかにレベルが高いのに」中国代表と日本代表の違いは? 森保ジャパン2戦士の見解に中国驚き!
 
【画像】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの厳選ショット