旧ジャニーズ事務所 (C)週刊実話Web
NHK紅白歌合戦復帰が期待されていた『STARTO ENTERTAINMENT』(以下・スタート社)所属のタレントが今年も出場者ゼロだったことから、来春以降の大量流出がささやかれ始めた。
昨年9月、旧ジャニーズ事務所は創業者の故・ジャニー喜多川氏による元所属タレントへの性加害を認め、謝罪。社名を『SMILE-UP.』に変更し、被害者の補償問題に取り組むと宣言。
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今年10月初めに被害者への補償問題に見通しが立ったことで、NHKはマネジメント部門を引き継いだスタート社のタレントの新規出演解禁を発表した。
「NHKはSnow Manともう1組の紅白出演を打診したんですが、スタート社は3〜4組申し入れたそうです。雪解けムードの中、10月20日にNHKスペシャルで『ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像』を放送した。いまだグループ内で影響力を持つ藤島ジュリー景子氏が『紅白に出場させることはない』と激怒した情報が流れています」(放送ライター)
慌てた紅白スタッフは「Snow Manだけでも」とスタート社に懇願したが、11月19日に発表された紅白出場メンバーに同社タレントはゼロ。制作統括の大塚信広氏はスタート社との出演交渉を認めた上で「発表に(名前が)載っていないのは残念に思っている」と語った。
旧ジャニタレはNHKに出演したいが…
「大塚氏が出演交渉を認めたのは、スタート社の意思だったことを明確にするためです。スタート社の強気な態度に、NHKの制作スタッフは『スタート社の体質は旧ジャニーズ事務所と変わらない』と呆れています。今後、NHKの音楽番組やドラマ、バラエティーのキャスティングに大きく影響すると思いますよ」(中堅プロマネジャー)
旧ジャニーズ時代、自社の思い通りにならなければ、タレントを供給しない傲岸不遜なやり方は、ジャニー喜多川氏の性加害検証でも批判の的になった。
「スタート社のタレントもNHKの番組に出たいのが本音。特にドラマは、2021年下半期の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』に出演したSixTONESの松村北斗がファン層を広げるきっかけになりましたからね。NHKのギャラは安いとされてきましたが、近年は地上波に加え、BSプレミアム、NHKプラスの配信料が支払われるため、民放よりギャラは高くなった。スタート社の所属タレントは、NHKの番組に出演できる機会が多いという期待があるから残っている。NHKからのオファーが激減すれば、スタート社に所属している意味がない。来春の大量退所が予想されています」(大手プロ役員)
来春、スタート社はまたまた存続危機を迎えそうだ。
「週刊実話」1月2日号より