イヌにもお気に入りのクリスマスソングがあった⁉︎ / Credit: jp.depositphotos

クリスマスの時期になると、テレビや街中でもクリスマスソングを聞く機会が増えますが、それを楽しみにしているのは私たちだけではないかもしれません。

イギリス盲導犬協会「Guide Dogs」の調査によると、イヌにもお気に入りのクリスマスソングがあるという。

1000人の飼い主とその愛犬を調査して判明した、イヌの好きなクリスマスソングTOP10とはどんな曲だったのでしょう?

目次

イヌが好きなクリスマスソングTOP10

イヌが好きなクリスマスソングTOP10

この調査は、飼い主に対し複数の質問に回答してもらうアンケート方式を採用。

ペットの愛犬が好む曲調や、クリスマスソングを聴かせた時の反応、行動の変化などから、イヌの好みと見られるクリスマスソングを推定しています。

まず、アンケートを分析したところ、イヌが最も好む曲調は、テンポがあって明るい曲(全体の22%)、次いで、テンポのゆったりとした静かな曲(18%)、楽器のみのインストゥルメンタル(14%)と続きました。

また、この調査から、愛犬の90%が音楽に対し好意的な反応を示すことが分かりましたが、反応の仕方はさまざまです。

最も多いのは、しっぽを振る(23%)、興奮してエネルギッシュになる(15%)、続いて、興奮が静まって落ち着く(12%)、リラックスして寝てしまう(11%)などの行動が見られています。

好意的な反応のしるしはイヌによって異なりますが、飼い主の回答をもとに、愛犬がお気に入りのクリスマスソングをランキングした結果、トップは以下の10曲となりました。

第10位 ポール・マッカートニー「ア・ワンダフル・クリスマスタイム」

第9位 マイケル・ブーブレ「イッツ・ビギニング・トゥ・ルック・ア・ロット・ライク・クリスマス」

第8位 ザ・ポーグス「ニューヨークの夢(Fairytale of New York)」

第7位 「きよしこの夜(Silent Night)」

第6位 スレイド「メリー・クリスマス・エブリバディ」

第5位 ウィザード「毎日がクリスマスなら(I Wish It Could Be Christmas Everyday)」

第4位 クリス・レア「ドライヴィング・ホーム・フォー・クリスマス」

第3位 マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス(All I Want for Christmas is You)」

第2位 「ジングル・ベル(Jingle Bells )」

第1位 ワム!「ラスト・クリスマス」

日本でも人気のクリスマスソングばかりですね。

1位・2位・3位の曲は日本でも毎冬よく聴かれており、イヌもこれらのアップテンポで明るい曲調が好みなようです。


イヌにもお気に入りのクリスマスソングがある? / Credit: jp.depositphotos

音楽はイヌにポジティブな影響を与えることもあり、本調査では、飼い主の3分の1以上(47%)が、年間を通して少なくとも週に一度は愛犬の好みに合わせた音楽を流していると回答していました。

しかも、これらは単なる遊びや気休めのためではありません。

4分の1以上の飼い主は「お気に入りの音楽を聴かせることで、イヌを落ち着かせたり、快適さをもたらすことに役立っている」と答えています。

好みの音楽はイヌによって違い、アンケートでは、ポップス(20%)、クラシック(15%)、レゲエ(9%)が多くを占めていました。

また、飼い主の30%は「愛犬と一緒に過ごすと際は、テレビをつけっぱなしにするよりも、音楽を流していた方がいい」と回答しています。

今回の調査は、愛犬の反応や行動の変化から判断しており、かなり主観的な結果であるため、イヌが曲を気に入っているかどうかは、飼い主にしか分からないでしょう。

日本でも「クリスマス・イヴ」や「すてきなホリデイ」など、素晴らしいクリスマスソングがたくさんあるので、どれがお気に入りか愛犬に聴かせてみるといいかもしれません。

※この記事は2021年12月公開の内容を加筆修正して再掲載しています。

参考文献

That’s paw-some! Dogs prefer upbeat Christmas songs – with Wham!’s Last Christmas and Mariah Carey’s All I Want for Christmas is You topping the list, study finds
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-10309353/Dogs-prefer-upbeat-Christmas-songs-Whams-Christmas.html

ライター

大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。
他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。
趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。

編集者

ナゾロジー 編集部