野球ができなくなった翔也(佐野勇斗)は、総務課でフルタイムで働くことになるが、パソコンを使えないため先輩からお荷物扱いされてしまう。 一方、結(橋本環奈)は社員食堂のすべてのメニューの新しいレシピを...

【朝ドラのツボ!】

第13週「幸せって何なん?」#62

 野球ができなくなった翔也(佐野勇斗)は、総務課でフルタイムで働くことになるが、パソコンを使えないため先輩からお荷物扱いされてしまう。

 一方、結(橋本環奈)は社員食堂のすべてのメニューの新しいレシピを作成し、立川(三宅弘城)と原口(萩原利久)に感心される。しかし翔也は結に合わせる顔がなく、昼休憩に食堂へ行こうとしない。

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【本日のモヤっと】



本家(C)日刊ゲンダイ

 ※※以下、ネタバレあります※※

 野球部に退部届を出した翔也。切り替えが早いのが翔也のいいところではありましたが、ダメ元でも手術してみればいいのに、諦めが早すぎる、と思ってしまいました。野球部監督も冷たいですよね、せめて病院にはついていって欲しかったです。仮にも星河電器のエースなのですから。

 野球部を辞めても会社に在籍しフルタイムで働く翔也ですが、パソコンも使えず、せいぜい何かの文書を封筒に入れるのみ。黙々と仕事をこなしていきます。

 翔也が「無能の鷹」(日本テレビ系)の鷹野ツメ子なら、「私がこの会社を必要としてる。だから、会社に必要とされてるかは考えないようにしてる」などとキリッとしていられるのでしょうが、いずれ居づらくなるのでは、と心配でなりません。

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翔也、ギャル男というよりもディラン(なだぎ武)な感じ!?

 一方の結は、例のスコッチエッグの一件で立川もキャラ変し、すっかりいいひとに。結も注文の多いとんこつラーメン男のオーダーも「バリカタ 味玉 高菜多め ネギ抜き」と完璧にこなして、にっこり。

 本当はオーダーもろくに取れずに邪魔になっていた初日からここまで成長する過程を見たいのですが、料理番組並みにすぐに完成品と差し替えられるので、困ったものです。そんなに急ぐからには、この先にもっと描きたいドラマがあるに違いありません。

 結の考案したメニューの試食会では、「ラード」に代えて「ごま油に味噌を加えて」とか「ぜひレモンを添えましょう」とかやっていますが、ごま油って結構お高いですが、原価計算、大丈夫ですか? と心配になりました。

 それにしても翔也があそこまでの有名人とは驚きで、道行く人々に気づかれ「もう嫌だ。ヨン様でもなんでもねえ、別の人間になりてえ」と。

 それで「ギャルになりたい」というのもどうかと思いますが、その出来栄えもギャル男というより、なだぎ武のディランにしか見えず…。そもそも、あんな金髪で会社は大丈夫なのか。まさか金髪でクビにならないとは思いますが…。

「恋の傷は新しい恋でしか癒せんよ」と幼なじみの菜摘(田畑志真)に合コンに誘われる結。生ビールを見事に飲み干していましたが、これって、酒好きの橋本環奈が夜な夜な飲み歩かないよう、ドラマの中で飲ませてストレスを発散させてあげようという気遣いなのかもしれません。

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(桧山珠美/TVコラムニスト)