お笑いコンビ・ナイツ塙宣之が24日、自身の公式YouTubeチャンネル『ナイツ塙会長の自由時間』を更新。漫才師日本一決定戦『M−1グランプリ2024』決勝に出場したコンビについて語った。

■エバースに「とても優秀ですよ」

同大会で審査員を務めていた塙。動画では、ファーストラウンドの出番順でネタの感想を語っていった。

9番手で登場したエバースには、「みんな93点~96点ぐらいだったから、とても優秀ですよ、エバースは」と評価する。

関連記事:ナイツ塙宣之、『M−1』で優勝した令和ロマンに93点をつけるも…“ある苦悩” 「本当に勇気がいる」

■初の決勝で4位に

吉本興業所属のエバースは、ボケの佐々木隆史とツッコミの町田和樹による結成9年目のコンビ。今年の『NHK新人お笑い大賞』で優勝するなどと複数の賞レースで活躍し、注目を集めるなかで『M−1』決勝戦に初進出した。

ファーストラウンドでは、佐々木が初恋の相手と再会する約束をした日が近い、と切り出してネタ始まる。次々と懸念点を挙げる形で展開し、町田がボソッとつぶやくセリフや鋭いツッコミで笑いを誘う。

テンポの良いしゃべくり漫才で会場を沸かせ、中川家・礼二とNON STYLE・石田明からは96点、塙は今大会で2番目に高い94点を付け、審査員9人から合計848点を獲得。3位の真空ジェシカに惜しくも1点届かずに4位で終わったが、ネット上では好評の声が相次いでいた。

関連記事:ナイツ・塙宣之、『M−1』生放送でドッキリ炎上イジられ恐縮 謝罪も「噛んじゃいました」

■「2008年のナイツ」と似た境遇

塙はエバースについて「正直言うと、2008年のナイツにすごく似てて、去年ぐらいからエバースの評価がめちゃくちゃ上がってて」と話す。

08年当時に結成8年目で『NHK新人演芸大賞』『お笑いホープ大賞 THE FINAL』で大賞を獲り、『M−1』で3冠がかかっていた自分たちと重ね合わせた。

注目度が高かったため「エバースも少しハードルが高くて、『自分たちはこのネタ知られちゃってるんじゃないか』っていうところもすごくあったと思う」と、ネタ選びに難航しただろうと推察する。

関連記事:ナイツ塙宣之、ネタ作りの“リアルな悩み”を吐露 「M−1審査員で大丈夫なのかなって…」

■来年の優勝候補と予想

「そのなかで、あの素晴らしいネタ(ファーストラウンドのネタ)がまだあって、あれをやってあれがウケた」「会場がめちゃくちゃウケてた」と振り返る。

「面白いじゃないですか、しゃべくりだけですよ、あの2人。礼二さんも『ようできん』って言ってたけど、あれできないですよ。どういうふうにやったらあの掛け合いができるのか分からない」と、エバースの漫才スタイルを絶賛。

「スラスラ『こう言えばこう言う』っていうのが出てくることが本当に芸だと思うんですよね」「緻密に作り込んだ、でもその場で言い合いしてるっていうやつを見せてくれるっていうことが素晴らしいなと思って。あれこそ漫才だなと思いましたね」と評価し、「来年は優勝候補のトップに出てくんじゃないでしょうか」と予想した。

関連記事:ナイツ・塙宣之、『THE SECOND』観客席への配慮に感動 「すごく良かった」

■『M−1』ファイナリストを塙が評価
(文/Sirabee 編集部・栗原コウジ